月別アーカイブ: 2011年6月

神戸マラソンにエントリー!

「感謝と友情」がテーマの神戸マラソン。このところの市民マラソンブームもあって、たいへん大きな注目を集めているようです。

実は、FIRSTにも神戸マラソンでフルマラソン完走を目指す教員がいます! 

分子設計化学研究室の三好先生です。

しかし、定員18,000人のところ、最終エントリー数は約64,000という狭き門。当落結果通知をどきどきしながら待っているところだそうです。

走るのが好きな学生のみなさん、三好先生と一緒にマラソンサークルをつくったらどうですか! (ただし、走るのは早朝ですよ。三好先生は昼間に走ったりはしませんので、一緒に走ろうという学生さんは早起きの覚悟を!)

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(朝7時、走り込みを終えてポートアイランドキャンパス前でクールダウン中の三好先生。)

余談ですが(というか、こちらが本職の話ですが)、現在、三好先生は、ミュンヘン工科大学のSimmel教授、ネブラスカ大学医療センターのMarky教授、インド・ゲノム・統合生物学研究所のMaiti教授と一緒に、Journal of Nucleic Acidsというインターネット版科学雑誌の、特集号の客員編集者(Guest Editor)をしています。

(Nucleic AcidsとはDNAなどの「核酸」のことです。)

われわれ研究者の大事な仕事のひとつに、「研究成果を論文にまとめて専門分野の科学雑誌に投稿し、審査を経て、掲載してもらう」というのがあります。科学雑誌に掲載された論文が他の研究者の参考になって、新しい研究が生まれ、、、、という過程の積み重ねで科学や科学技術が進歩していくのですね。その審査の、いわば審査委員長のような仕事を任されたということは、その道の権威と認められているいうことですね。


今週の1年実験

今週の1年実験はナノバイオ分野を中心に紹介いたします。
内容は【分光光度計を使った色素の定量】です。
まず、一般の方にもおなじみの言葉、色素から説明をはじめていきましょう。

色素のなかには、水素イオン(H+)と結合すると色が変わるものがありますね。高校の教科書に載っているpH指示薬(酸塩基指示薬)ですね。「溶液の色が赤く変わったから酸性だ!」とかいうあれです。

分光光度計という装置は、可視光の吸収(つまり色)を測定できる装置なので、これを使えば目で見るよりも、ずっと厳密に色の変化を調べることができます。厳密に調べる、というのは「どのくらいの量の変化か」というところまで調べる、という意味で、これを「定量」というんですね。

UV

この実験では色の変化を定量的に調べて、「その色素がどのくらい強く水素イオンと結合するか」(←これを読んで、「つまり、どのくらい強い塩基か、という意味ね」と思った方はきっと化学の道に向いている方ですよ)を知ることができるのですね。

それが何の役に立つか? ある分子が、他の分子やイオンと結合する強さを計るというのは、化学のあらゆる分野で大切なことなんですよ。例えば、薬分子を設計する場合だって、体の中の作用先である酵素やレセプターと「どれくらい強く結合するか」を調べたり予測したりすることが欠かせません。
 

それから、直接何かの役に立つということだけでなく、
数量的スキル(自然や社会的事象について,定量的に分析し,理解し,表現する力)は、大学で身につけるべき重要な就業力の一つと言われています。そういうトレーニングとしても格好の題材といえるでしょう。

同じような解析を、pHメーターを使った測定データからも行うことができます。

ph

pHメーターはどんな分野でもよく使う機器ですから、学生の皆さんはしっかり使い方をマスターして下さいね。1年生にはちょっと難しいかもしれませんが、興味がある人は「原理」もぜひ。 将来、必ず焼役に立ちます。

さて、長くなりますのでバイオ分野とナノ分野は、今回は画像のみの簡単な紹介にとどめます。

(バイオ分野の実験の様子)

bio

(ナノ分野の実験の様子: 使うガラス器具を間違えてることに気付いてあわてています。)

conden

 


学生レク企画

今日でクォーターA期の試験は終わり、明日からB期が始まります。

その区切りもあり、今日はレク委員によって企画されたレクリエーションがありました。

以前に紹介したキャリア委員の他に、楽しい企画を立案して行う「レク委員」というのもあるんです(楽しそうでしょ)。BBQをしたり、フロア毎に料理を持ち寄ってパーティーをしたり、これまでにもいろいろな企画が実施されてきました。

今日のレクは、学生の交流が目的の、歌あり、クイズあり、ビンゴあり、笑いありの楽しい会でした。
勉強も大事ですが、自分たちで企画して大いに楽しむことも学生生活には重要ですね。マイラボで上級生と話すきっかけのない1年生もこれを機にみんなと仲良くなってくださいね。

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レク2レク1

レク委員のみなさんお疲れ様でした。

今日と明日は試験日

さて、今日明日の2日間は、A期の試験日です。というわけで、この1週間は普段にもまして、試験対策に取り組む姿や、勉強会をひらいている姿が、夜遅くまで見られました。

マイラボはもちろんのこと、ミーティングルームでも 。。。

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授業が行われていない空き教室でも 。。。

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試験が終われば「できてた?」「うーむ、ぼちぼち」「結構いけてる!」「あかんわー」「どのあたりが難しそうやった?」などの声が飛び交うことでしょう 。。。。。

ん?「できてた?」・・・?? と思った方。

そう、これは、教員の間で飛び交う声なんです。
実は、試験の出来は(誰の担当科目であっても)、教員もすごく気にしているんですね。当然、全体の出来が良かったり、ぐんと実力を伸ばしている子がいるという話を聞くと、とても幸せな気分になります。

さあ、果たして、上の画像の学生たちの、努力の結果は?