学生による職員さんインタビュー 〜キャリア支援編PART3〜


フロンティアサイエンス学部(FIRST)の学生広報委員によるキャリア担当職員さんのインタビュー、第3回(最終回)です。

(これまでの記事はこちら(PART1)こちら(PART2)をご覧ください。)

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☆私は去年理系キャリアという授業を受けたのですが、そのときに自分の研究分野と就職先の企業さんが進めている研究分野が合致していることは少ないと聞きました。そこの企業さんの専門分野だけがわかる・できるというより、他の分野のことも少しできたり、分野が違っても企業さんの分野も基礎的なことはわかる・できるという人が採用されることがある、と。就職先を選ぶとき、それを踏まえた上で、自分の専門分野に関連したり応用にあたる研究をしている企業を探すべきなのか、自分の専門を重点に探すべきなのか、どちらの方が良いというのはありますか?

(北さん)自分の中の優先順位ははっきりさせた方が良いと思います。それによって選ぶ企業とかも変わってくるし、どっちも譲れないというのであればどっちの企業も受けてみるのもありかなと思います。最終的にご縁があるところが答えだと思うので。

(ブログ編集者)自分がやりたいことをしっかり持っていることは評価されると思いますが、他のことはしたくない、となると使いにくい人材と思われでしょうから、柔軟に、臨機応変にいろいろな仕事に対応する・できる、という姿勢も重要だと思います。

☆人材募集において、企業の内部の情報、たとえば、これからどのような事業を行おうとしているか、というような情報は企業から提示されていますか?

(北さん)出している場合もありますが、出していない場合がほとんどです。何故かいうと競合他社に知られたくないから。そういう人材が欲しい時とかは、スカウトがあったりします。ですので、マイナビ、リクナビなどにも登録しつつ、スカウトサービスとかにも登録するのもありかなと思います。もちろん、マイナビ、リクナビの中でもスカウトはあります。 あえて、新しいことをしていないかをみる時はどういう企業がどんな特許を取っているか、とかそういうのを調べたりするのもいいかもしれません。

☆就活の時に、自分が受けようと思っている企業さんの情報はどこまで知っておくべきですか?

(北さん)業界・業種を全て知っておくっていうのはすごく大変なので、自分主体で、まずは自分がやりたいことをはっきりさせて、それができそうな企業はどこなのか、木から森を広げていくようなイメージで調べていけば良いと思います。

(小脇さん)企業を調べるにあたって、個々の企業の前に業種という大まかな枠があるじゃないですか。その業界の分析を最初にして、その業界ってどんな分野を扱っているのか、その中でそこの企業は何をしているのか、ということを調べていくと調べやすいと思います。そうしていくと、大きいところから絞れてくるので。面接でも、なぜこの業界なのかを聞かれることがあるので、そういう意味でも、業界自体を調べておくことは大切です。

(小脇さん)就活を進めていくと、同じような企業を選んで受けていくことになるんです。先ほども話題に出ていた競合他社ですね。その辺の動向とかも企業さんは気にしていて、今どこの会社を受けているのか、聞かれたりするんです。そのときに、業界のことをしっかり分かっていると、「なんでこの業界に興味があって、その業界でトップを誇っている御社じゃないと、この仕事ができないんです。」とか、「(御社は第二番手だけど)一番手のところではできないような事業を展開していらっしゃるので。」っていうことが伝えられるんです。そうすると、企業側もその人が事業を理解して面接を受けに来ていることが分かるじゃないですか。その業界で、そこの企業がどのような立ち位置なのかっていうのがすごくみえてくるので、すると自分のしたいことと合っているのか、違っているのか、ということも分かってきます。だから、なんでその業界で働きたいのかっていうのを考えるのはすごくいいと思います。

(北さん)業界を調べるには、業界地図っていう本があり、参考になるかも知れません。その中に一覧や、相関図みたいなものも載っています。ポーアイキャンパス事務室のキャリア図書のコーナーにあるのでよければまた見てみてください。

☆すごく具体的な質問になってしまうんですが、文系の人とかは資格を取って就活の時に役に立てるとか多いイメージがあります。自分はそういう資格とかをあまり取っていないのですが、就職活動において資格というのはどれくらいの重みがありますか?

(北さん)自分のやりたいことに必要であれば取ればよいし、必要なければ無くていいと思います。例えば、営業をするとなれば運転免許はあった方がいいですし、海外とのやり取りがあるのであればある程度英語が喋れた方がいいし、どれくらい英語能力があるかの評価が必要なのであればTOEICを受けたらいいと思います。下手に資格を取るために時間を割くのであれば自己分析に時間を当てた方がよいと思います。あえて言うのであれば、簿記3級とTOEIC、運転免許ですかね。

(小脇さん)あるに越したことはないけど絶対ではないですよ、というものですね。

(小脇さん)企業を受ける上での絶対条件でなければ、そこを見ているというより、人となりを重視しているので、自己分析をしっかりしていた方が、自分のことを喋れないTOEIC900点より、喋れる資格が何もない人の方が通るかなと思います。

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☆ここまで、就職活動時についての詳しい内容を聞かせて頂いたのですが、大まかにキャリアセンターでサポートしてもらえることを伺ってもいいでしょうか?

(北さん)キャリアセンターは岡本キャンパスにあって、こちらのポートアイランドキャンパスには、キャリア相談委員の私と、キャリア担当のお二人(注釈:小脇さんと石川さん)がいます。岡本でやっている就活キャリアセミナーもライブ映像をオンラインで繋いで観ることもできますし、このキャンパス独自のガイダンスもあります。あとは、キャリア図書の貸し出しや、キャリア相談を受けたり、面接での内容を一緒に考えたり、模擬面接ですね。また、エントリーシートや履歴書の添削も行っています。

(小脇さん)キャリア担当の私達は、キャリア委員の人達と、毎年、企業に就職した卒業生を呼んで、どんなことをしているのかというような生の声を聞く機会を、毎年3~4回ほど用意しています。他には、最近はコロナの影響でできていないのですが、バスを借りて企業見学に行くことも実施していますので、そういった機会もぜひ活用していただけたらなと思います。

(石川さん)リードオフセミナーというものがあって、企業の方から、企業での業務内容や働く上で大切なことを伺う機会があります。これは就職する人だけでなく、大学院に進まれる方にも有益な情報を得られる機会になっていますので、是非参加してみてください。

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北さん、小脇さん、石川さん、どうもありがとうございました。