カテゴリー別アーカイブ: 授業

A期末試験が終わりB期がスタート 〜A,B期ってなに?〜

フロンティアサイエンス学部(FIRST)では、一部のカリキュラムをクォーター制で実施しています。

クォーターとは4分の1の意味。

大学の授業は前期・後期の2学期制で実施されることがほとんどですが、FIRSTでは一部の専門科目をA期・B期・C期・D期の4学期制(クォーター制)に分け、期間が短くなる代わりに週2回、授業を実施しているのです。

なぜか?

高校までは科学の授業は週に何回もありましたよね?

それが大学に入った途端、「1つの科目につき授業は週に1回」になってしまいます。

前回の内容を忘れてしまうのではないか? 忘れないうちに次の授業日がやってくる方がいいのではないか?

ということで、FIRSTでは設立時から、基幹となる専門科目をクォーター制で実施し、週2回の授業によって集中的に学修することにしているのです。

試験についても学生さんにメリットがあると考えています。

半期の最後に試験があっても最初の方の内容は忘れてしまっていますよね(おそらく)。

クォーター制なら授業全体の内容を把握しやすいといえるでしょう。

また、1回の試験期間の試験科目数も半分になりますので、その意味でも集中的に専門科目を学修することができるといえます。

クォーター制については過去の記事でも紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。

【クォーター制(4学期制)】

https://www.konan-first.jp/blog/archives/1065

【クォーター制の利点】

https://www.konan-first.jp/blog/archives/272

【難しいけど優しい?! FIRSTの定期試験(セミナー、生協、クォーター制)】

https://www.konan-first.jp/blog/archives/222

 


1年次実験<基板表面改質>

火曜日は1年生の学生実験(実験実習)。

1年生の学生実験は、バイオ、ナノ、ナノバイオ、ケミカルの4分野にわかれて行われていて、前期はそれぞれ、「細胞培養」「基板表面改質」「緩衝液」「クロマトグラフィー」がテーマになっています。

学生は半期をかけて、この4つのテーマすべてに、順番に取り組みます。

生物学から化学まで幅広い分野の知識と実験技術を身につけるわけですね。

今回は「基板表面改質」の実験内容について紹介します。

みなさんは、紙のように折りたたんだり、くるくると丸めることができる液晶ディスプレイを見たことがありますか?

そのようなフレキシブル(柔軟な)ディスプレイをつくるには、やらわかいポリマーフィルムの表面を改質して、電気が通るようにしてあげる必要があります。

そんな表面改質に取り組むのがこの実験テーマです。

実験の様子(動画)は、こちらをクリックしてご覧ください【 動画 】

具体的には、化学反応によってフィルムの表面を少しだけ分解させて、金属イオンを捕まえる「手」を露出させます。

その「手」に吸着させた金属イオンを還元させる(金属イオン→金属そのものに変化させる)ことで、やわらかいポリマーフィルム表面に電気が通る性質(導電性)をもたせることができます。

表面改質1

(金属イオンを含む溶液につけた後、還元することで、フィルム表面を金属でコーティングすることができる。もとのファイルは右上のような薄茶色をしているが、銀(右中央)や銅(右下)で覆われたフィルムは光沢が生じている。)

この実験では最初、表面全体を導電化していますが、後半は、つまようじを使って試薬を付けることで表面の一部分だけを導電化しています。

ディスプレイなどを作る際には、フィルム表面に非常に細かくナノメートルの精度で回路(配線パターン)を描く必要があるわけですが、つまようじを使って試薬で絵を描くことで、配線パターンをつくるイメージを体験していただいているわけですね。

表面改質2

(つまようじで部分的に試薬を付けることで、狙ったパターンの導電化を行った例。銀色の光沢がある部分のみが銀で被覆、つまり、導電化されている。)

なお、実際のナノテクノロジーでは、試薬を付けたスタンプを押し付けるなどの方法で、パターン作製が行われています。

フロンティアサイエンス学部の学生実験は、インスタグラム(@konan_first)でも紹介しています。


7月2日(土)〜授業公開型オープンキャンパス(Weekday Campus Visit)〜

フロンティアサイエンス学部で今年度も実施する、授業公開型オープンキャンパス、ウイークデイ・キャンパス・ビジット(WCV)。

高校生・受験生のみなさんに「普段の大学」を体験していただくイベントです。

WCVの説明はこちら

7月2日(土)の内容は以下の通りです。

■開催日時:2022年7月2日(土)9:30-15:50 (9:00受付開始)
■場  所:甲南大学ポートアイランドキャンパス
(ポートライナー 計算科学センター駅下車 徒歩4分)
 交通アクセス:https://www.konan-first.jp/access/
■参 加 費:無料(※本学までの交通費、昼食代は自己負担になります)
■募集人数:5名 (先着順・事前申込制)
■詳細・申し込み方法:https://entry.s-axol.jp/konan-u/?f=10
 Webサイトのお申込みフォームよりお申込みください (締切:7月1日16時)
■当日のプログラム(予定)
   9:00-  9:30  受付
   9:30-10:30  ガイダンス
 10:40-12:10 以下の講義を受講
  ・「ナノサイエンス序論」
  ・「ナノテクノロジー」
  ・「有機合成化学」より1つを選択

 12:10-13:00 昼食
 13:00-15:00 「研究室で実験体験」 
 15:20-15:50 振り返りワーク
 
皆様のご参加、心よりお待ちしております。

[感染症対策について]
・来学時は、必ずマスクの着用をお願いいたします。
・ポートアイランドキャンパス西出入口での手指のアルコール消毒に協力願います。
・イベント参加当日に、37.5℃以上の発熱や倦怠感などの症状、または発熱の有無にかかわらず咳などの症状や体調がすぐれない場合は、参加はできませんので事前に検温してください。
・参加後7日以内に新型コロナウイルス感染症の検査結果が陽性、もしくは保健所から濃厚接触者と判断された場合は、本学ポートアイランドキャンパス事務室へ必ずご連絡ください。
・新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、急きょ実施を見合わせる可能性がありますのであらかじめご了承ください。
キャンセルされる場合は、恐れ入りますが、 下記のお問い合わせ先にご連絡ください。
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■受付・お問い合わせ先
甲南大学ポートアイランドキャンパス事務室
 TEL:078-303-1457 (直通)
【窓口開室・電話対応日時】月曜日~金曜日 9:00-17:00
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6月4日(土)〜授業公開型オープンキャンパス(Weekday Campus Visit)〜

フロンティアサイエンス学部で今年度も実施する、授業公開型オープンキャンパス、ウイークデイ・キャンパス・ビジット(WCV)。

高校生・受験生のみなさんに「普段の大学」を体験していただくイベントです。

WCVの説明はこちら

6月4日(土)の内容は以下の通りです。

■開催日時:2022年6月4日(土)9:30-17:00 (9:00受付開始)
■場  所:甲南大学ポートアイランドキャンパス
(ポートライナー 計算科学センター駅下車 徒歩4分)
 交通アクセス:https://www.konan-first.jp/access/
■参 加 費:無料(※本学までの交通費、昼食代は自己負担になります)
■募集人数:5名 (先着順・事前申込制)
■詳細・申し込み方法:https://entry.s-axol.jp/konan-u/?f=10
 Webサイトのお申込みフォームよりお申込みください(締切:6月3日 16時)
■当日のプログラム(予定)
   9:00-  9:30  受付
   9:30-10:30  ガイダンス
 10:40-12:10 以下の講義を受講
  ・「ケミカルサイエンス序論」
  ・「有機化学と分光法」
  ・「発生学」より1つを選択

 12:10-13:00 昼食
 13:00-14:30 以下の講義を受講
  ・「科学英語コミュニケーション1」
  ・「科学英語コミュニケーション2」より1つを選択
 14:40-16:10 「ナノバイオラボ1A」(学生実験)
 16:30-17:00  振り返りワーク
 
皆様のご参加、心よりお待ちしております。

[感染症対策について]
・来学時は、必ずマスクの着用をお願いいたします。
・ポートアイランドキャンパス西出入口での手指のアルコール消毒に協力願います。
・イベント参加当日に、37.5℃以上の発熱や倦怠感などの症状、または発熱の有無にかかわらず咳などの症状や体調がすぐれない場合は、参加はできませんので事前に検温してください。
・参加後7日以内に新型コロナウイルス感染症の検査結果が陽性、もしくは保健所から濃厚接触者と判断された場合は、本学ポートアイランドキャンパス事務室へ必ずご連絡ください。
・新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、急きょ実施を見合わせる可能性がありますのであらかじめご了承ください。
キャンセルされる場合は、恐れ入りますが、 下記のお問い合わせ先にご連絡ください。
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■受付・お問い合わせ先
甲南大学ポートアイランドキャンパス事務室
 TEL:078-303-1457 (直通)
【窓口開室・電話対応日時】月曜日~金曜日 9:00-17:00
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甲南学園創立者・平生釟三郎に学ぶ

私立大学の良いところは、設立の理念が明確に存在していることですね。

特に現代は、AIの進歩や新しい感染症の流行などによって先が不透明な時代。

自身が学び、悩み、成長した大学・学園の設立者の理念や精神は、そんな時代だからこそ、考え方や行動を決める際の拠り所となるのではないでしょうか。

平生先生胸像

(甲南学園創立者・平生釟三郎先生の胸像と台座。台座には胸像制作にご尽力された方々の御名前が。御高名な方ばかりですね。さて、この胸像がどこにあるのか、ご存知の方は相当な甲南”通”といえるでしょう。)

フロンティアサイエンス学部(FIRST)の演習科目には、学園創立者・平生釟三郎先生について、学生さんが自由な視点で調べてまとめ、構成を考え、ポスターを作成するという授業があります。

そのポスターは今年の1月に岡本キャンパスのiCommonsで展示し、この春のオープンキャンパスでも一部を参加者の皆様にご覧いただきました。

平生精神展示

(今年1月に行われた岡本キャンパスiCommonsでの展示。)

このポスター作成は昨年度から始まった新しい授業内容なのですが、作成後の学生たちの感想を聞くと、学生間の仲間意識や自己肯定感が高まったようで、我々教員もとても嬉しく感じました。

ポスターはポートアイランドキャンパスに常設していますので、イベント等でご来場の機会がありましたらぜひご覧ください。