月別アーカイブ: 2011年11月

面接マナー講座

フロンティアサイエンス学部(FIRST)の最上級生である3年生。これから就職活動に向けて本格的に動いていくことになります。

そこで、10月21日の金曜日、FIRSTの学生を対象とした、面接の基本的な事項を学ぶ「面接マナー講座」が開催されました。講師には、大学や企業でビジネススキル・マナー・接遇・コミュニケーションなどの各種研修を担当していらっしゃる田中桂子先生(クラス アプレシエ 魅力学研究所)をお迎えしました。
 
当日、参加できなかった学生さんもいると思いますので、今回の記事では、FIRST担当キャリアカウンセラーの白澤さんにまとめていただいた「面接マナー講座」のポイントを掲載します。参加した学生さんも、あらためて内容を振り返り、今後の参考として下さい。

「10月21日の面接マナー講座のポイント(FIRST担当キャリアカウンセラー 白澤)」

今回のモデルは3年生の永井君と谷川さんです。

ブログ用

まず、自己紹介から「第一印象を良くしよう!」という意識を持って!
 
姿勢、身だしなみ、表情に気を付けて。
何かを言われたら必ず返事をする(言葉を返す)。
(失礼致します、ありがとうございます、恐れ入ります等の言葉を使い分ける)

他に服装や持ち物、髪型等の身だしなみ、電話の掛け方、自己PR、面接時の態度などについて教えて頂きました。一回では中々マスターできることではないので、分からないことがあればいつでも聞きにきて下さい。(マナーについては八谷さんがお詳しいです!)

今年は就活期間が短縮される分、例年より迅速な行動が必要です。あと1ヶ月で就活サイトもオープンし、本格的にエントリーや企業説明会等が開始されます。そうなればエントリーシートの作成・提出、筆記試験・面接....と一気に多忙になってくるはずです。

今やるべきことは業界・企業研究、自己分析から自分の強みや働く意味を明確にする、筆記試験対策などですね。学校の就職関連行事も増えて来ます。今一度「就職便覧」を熟読してください。初めての経験でわからないこと、不安なことも出てくるかと思います。そういうときはどんなことでも構いませんので(気分が乗らないとか)、気軽に相談にお越しくださいね!
(参考までに、後期の白澤さんの相談日は月・水・金の各13時から18時です。)
さて、続いては、「面接マナー講座」に関する、ポートアイランドキャンパス事務室から学生さんに向けてのコメントです。ポートアイランドキャンパス事務室では3名のキャリア担当者(谷向さん、西村さん、八谷さん)が学生サポートにあたられていますが、今回は3名を代表して谷向さんにコメントしていただきました。
「10月21日の面接マナー講座を振り返って(ポートアイランド事務室 谷向)」

基本的な事項から田中先生独自のコツまで教えていただき、非常に有意義な時間でした。なお、このようなマナーを「シュウカツ」のテクニックだと思わないで下さい。お聞きした事は社会に出てからも通じる最低必要な事項です。特に社会人基礎力とされている「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」は常に意識して欲しいと思います。身内ばかりで気恥ずかしさもあったのか皆少し大人しかったかと思いますが、一生懸命取り組んでくれました。今回の受講は、自分の行動が社会で通用するか考える良い機会だと思います。

身近な所では、事務室も社会の一つです。例えば、来ると約束して来ない。呼び出しても来ない。提出期限を超過しても笑いながら書類を持参する。「学内の書類だから」と言って適当な書類を出す。身に覚えのある学生さんもいるでしょう? それで良いのか、一度考えてみてください。普段できないことが急に就活でできる、という考えは正直甘いと思います。

これからも様々なイベントがあります。「実験が忙しい」「アルバイトが忙しい」から、「岡本が遠い」「参加する意味あるの?」、色々都合や思いがあると思います。しかし、田中先生がおっしゃったように、それを判断の上、行動しなければ何も始まりません。やってみると意外と簡単だったり楽しかったりしますよ。中野先生が最後におっしゃった平生先生のお言葉「常ニ備ヘヨ」です。準備を怠らず、恐れず行動して行きましょう。

=-/=-/=-/=-/=-/=-/=-/

というわけで、FIRSTの学生のみなさん、このような講座をきっかけにして、専門的知識・能力だけでなく、社会人として必要ないろいろな力を身につけていきましょう!


専門家による応用専門科目

先週の土曜日(11月5日)、一般公開が行われていましたが、別の階では、「医療関連研究開発論」という3年生対象の授業が行われていました。ご担当頂いたのは株式会社日立製作所中央研究所フェローの神原秀記先生。 

神原先生が開発された高性能な遺伝子解析装置(DNAシーケンサー)のおかげで、ヒトゲノム計画が早く完了したということで、「ヒトゲノム計画の影の英雄」と世界で賞賛されている方です。学生がうらやましい。

この「医療関連研究開発論」ように、フロンティアサイエンス学部には、ナノやバイオを「活かせる」分野や領域を学ぶ応用専門科目が多数あります。その中でも、特に専門性の高い科目では、学外から非常勤講師をお招きして授業をしていただいています。

例えば、医療。私たちは医療を支えるテクノロジーについて教えることはできますが、実際に臨床医療に携わっているわけではありません。薬についても同じことが言えます。また、上記の「研究開発」にしても、私たちは企業との共同研究は行っていますが、企業の開発戦略や開発の進め方を身につけているわけではありません。 

そこで、そういう内容の科目は、お医者さんや企業の研究開発部門の方に担当していただこう、というわけなんです。神原先生の場合は、ご担当された研究開発も普通のものとはスケールが違いますので、講義内容も戦略的・技術的なことだけでなく、もっと地球規模なトピックについてもお話し頂いているようです。


一般公開、ご来場有り難うございました。(2)

本日のフロンティアサイエンス学部一般公開では、雨天にもかかわらず、600名を超える皆様にご来場いただきました。ありがとうございました。

至らない点もあったかと思いますが、もし、ナノやバイオに少しでも関心を持って頂けたとしたら、また、公開内容やイベントを楽しんでいただけたとしたら、これに勝る幸せはありません。

前回の「実験体験教室」の紹介に引き続き、「研究展示」「模擬講義」「DNAカードゲーム」「PCで描く!分子構造の携帯待受画像」の模様を画像で紹介させていただきます。

顕微鏡
(顕微鏡でいろいろな生物を観察していただきました。)

BZ

(周期的に色が変わる不思議な反応。原理を解説中です。) 

アルツ

(模擬講義:「アルツハイマー病、早期診断で快適な生活を」。やはり、今回のイベントには、医療に関心をお持ちのご来場者が多いようでした。)

PC1

(PCで描く!分子模型の携帯待受画像: 子供さんはあっという間に、ソフトウェアの使い方をマスターしてしまいます。現在、タウリンの分子構造を描画中。)

PC2

(描いていただいた分子構造は、三次元に変換し、くるくる回転させて、その動画(アニメGIF)を携帯電話に送信させていただきました。携帯電話の壁紙が、自分が描いた分子構造だなんて、ちょっと他にはいらっしゃいませんよ。)

DNAカード

(対戦! DNAカードゲーム: DNAの組み合わせによってアミノ酸を合成してポイントを稼ぐカードゲーム。幼稚園児から大人まで、多くの皆さんにお楽しみいただきました。小さなお子さんは、遺伝子異常カードの出現に「ちょっと怖そう」。)

 理科離れという言葉もありますが、 きょうご来場の子供たちの中には、分子構造の資料を見ながら「周期表全部おぼえた。ランタノイドとアクチノイドはちょっと自信無いけど。(← そりゃ、大学教員でも自信ありません)」という小学生や、「グリニャール反応、知ってる(← 大学の化学で習います)。ほかにも、○○反応、○○反応・・・」という小学生 も。

 このように理科が”超”大好きな小学生から、初めて理科実験に触れる小学生、さらには、理科とは無縁、あるいは遠ざかって久しいという大人の方まで、多くの方々にさらに楽しんでいただけるよう、来年に向けて計画・準備を進めて参ります。

 来年、またのご来場をお待ちしています。 


一般公開、ご来場有り難うございました。(1)

本日のフロンティアサイエンス学部一般公開では、雨天にもかかわらず、600名を超える皆様にご来場いただきました。ありがとうございました。

至らない点もあったかと思いますが、もし、ナノやバイオに少しでも関心を持って頂けたとしたら、また、公開内容やイベントを楽しんでいただけたとしたら、これに勝る幸せはありません。

一般公開の「実験体験教室」の模様を画像で紹介させていただきます。

実験体験

(実験体験教室の会場: 大腸菌培養や細胞移植技術体験などのバイオ系のものから、電子顕微鏡体験などのナノ系のものまで、計7つの実験テーマをご用意しました。)

銀鏡反応

(ガラスを鏡に変える!: 銀鏡反応の化学実験。内側が銀でコーティングされた試験管、子供たちもうまく作ることが出来ました。)

細胞移植2

細胞移植
(細胞移植技術を体感する! : 再生医療に欠かせない、ハイドロゲルと細胞を使った実験を体験していただきました。細胞なんて聞いたことがない、という子供たちも、ぷるぷるしたゲルを見て、本格的な実験装置を触って、実験の雰囲気を楽しんでもらえたかな。)

DNA2

DNA1
(見てみよう、持って帰ろう、自分のDNA! : 頬の内側から細胞をこすり取って、そこからDNAを抽出しました。溶液の中にふわふわと浮いている自分のDNA、皆さん、見えましたか?)

ルミノール
(ルミノール反応で米の鮮度をはかる : 化学発光を使って、新米と古米を見分ける実験をしました。この実験を活かせば、新米偽装も見破れます!?)
HPLC
(ゼロカロリー飲料の成分分析 : 高速液体クロマトグラフィーを使って、ゼロカロリー飲料中の人工甘味料アスパルテームの含有量を測定しました。同じコーラでも、C社とP社ではこんなに量が違うのか! という結果が。この違いが、味の個性になっているのでしょう。)

大腸菌1
(大腸菌の培養: バイオテクノロジーには欠かせない、滅菌操作や植菌操作を体験していただきました。お持ち帰りいただいた寒天入りのシャーレ。数日後にあらためて観察すると、「手のひらって、こんなに菌がいたんだ!」と実感していただけます。) 

TEM

 (ナノの世界を観る: 金(gold)のナノメートルサイズの粒子を作製していただき、それを電子顕微鏡で観察していただきました。真っ暗な部屋で操作する電子顕微鏡・・・ 研究の雰囲気を味わっていただけたのではないでしょうか。)