11月5日の一般公開では、周期的に色が変わる不思議な反応、ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(BZ反応)を展示しました。動画のような変色が、約20秒間隔で、数十分にわたって繰り返し起こります。
月別アーカイブ: 2011年11月
面接マナー講座
フロンティアサイエンス学部(FIRST)の最上級生である3年生。これから就職活動に向けて本格的に動いていくことになります。
「10月21日の面接マナー講座のポイント(FIRST担当キャリアカウンセラー 白澤)」
基本的な事項から田中先生独自のコツまで教えていただき、非常に有意義な時間でした。なお、このようなマナーを「シュウカツ」のテクニックだと思わないで下さい。お聞きした事は社会に出てからも通じる最低必要な事項です。特に社会人基礎力とされている「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」は常に意識して欲しいと思います。身内ばかりで気恥ずかしさもあったのか皆少し大人しかったかと思いますが、一生懸命取り組んでくれました。今回の受講は、自分の行動が社会で通用するか考える良い機会だと思います。
身近な所では、事務室も社会の一つです。例えば、来ると約束して来ない。呼び出しても来ない。提出期限を超過しても笑いながら書類を持参する。「学内の書類だから」と言って適当な書類を出す。身に覚えのある学生さんもいるでしょう? それで良いのか、一度考えてみてください。普段できないことが急に就活でできる、という考えは正直甘いと思います。
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というわけで、FIRSTの学生のみなさん、このような講座をきっかけにして、専門的知識・能力だけでなく、社会人として必要ないろいろな力を身につけていきましょう!
専門家による応用専門科目
先週の土曜日(11月5日)、一般公開が行われていましたが、別の階では、「医療関連研究開発論」という3年生対象の授業が行われていました。ご担当頂いたのは株式会社日立製作所中央研究所フェローの神原秀記先生。
神原先生が開発された高性能な遺伝子解析装置(DNAシーケンサー)のおかげで、ヒトゲノム計画が早く完了したということで、「ヒトゲノム計画の影の英雄」と世界で賞賛されている方です。学生がうらやましい。
この「医療関連研究開発論」ように、フロンティアサイエンス学部には、ナノやバイオを「活かせる」分野や領域を学ぶ応用専門科目が多数あります。その中でも、特に専門性の高い科目では、学外から非常勤講師をお招きして授業をしていただいています。
例えば、医療。私たちは医療を支えるテクノロジーについて教えることはできますが、実際に臨床医療に携わっているわけではありません。薬についても同じことが言えます。また、上記の「研究開発」にしても、私たちは企業との共同研究は行っていますが、企業の開発戦略や開発の進め方を身につけているわけではありません。
そこで、そういう内容の科目は、お医者さんや企業の研究開発部門の方に担当していただこう、というわけなんです。神原先生の場合は、ご担当された研究開発も普通のものとはスケールが違いますので、講義内容も戦略的・技術的なことだけでなく、もっと地球規模なトピックについてもお話し頂いているようです。
一般公開、ご来場有り難うございました。(2)
至らない点もあったかと思いますが、もし、ナノやバイオに少しでも関心を持って頂けたとしたら、また、公開内容やイベントを楽しんでいただけたとしたら、これに勝る幸せはありません。
前回の「実験体験教室」の紹介に引き続き、「研究展示」「模擬講義」「DNAカードゲーム」「PCで描く!分子構造の携帯待受画像」の模様を画像で紹介させていただきます。
(模擬講義:「アルツハイマー病、早期診断で快適な生活を」。やはり、今回のイベントには、医療に関心をお持ちのご来場者が多いようでした。)
(描いていただいた分子構造は、三次元に変換し、くるくる回転させて、その動画(アニメGIF)を携帯電話に送信させていただきました。携帯電話の壁紙が、自分が描いた分子構造だなんて、ちょっと他にはいらっしゃいませんよ。)
(対戦! DNAカードゲーム: DNAの組み合わせによってアミノ酸を合成してポイントを稼ぐカードゲーム。幼稚園児から大人まで、多くの皆さんにお楽しみいただきました。小さなお子さんは、遺伝子異常カードの出現に「ちょっと怖そう」。)
このように理科が”超”大好きな小学生から、初めて理科実験に触れる小学生、さらには、理科とは無縁、あるいは遠ざかって久しいという大人の方まで、多くの方々にさらに楽しんでいただけるよう、来年に向けて計画・準備を進めて参ります。
来年、またのご来場をお待ちしています。
一般公開、ご来場有り難うございました。(1)
本日のフロンティアサイエンス学部一般公開では、雨天にもかかわらず、600名を超える皆様にご来場いただきました。ありがとうございました。
至らない点もあったかと思いますが、もし、ナノやバイオに少しでも関心を持って頂けたとしたら、また、公開内容やイベントを楽しんでいただけたとしたら、これに勝る幸せはありません。
一般公開の「実験体験教室」の模様を画像で紹介させていただきます。
(ガラスを鏡に変える!: 銀鏡反応の化学実験。内側が銀でコーティングされた試験管、子供たちもうまく作ることが出来ました。)
(細胞移植技術を体感する! : 再生医療に欠かせない、ハイドロゲルと細胞を使った実験を体験していただきました。細胞なんて聞いたことがない、という子供たちも、ぷるぷるしたゲルを見て、本格的な実験装置を触って、実験の雰囲気を楽しんでもらえたかな。)
(見てみよう、持って帰ろう、自分のDNA! : 頬の内側から細胞をこすり取って、そこからDNAを抽出しました。溶液の中にふわふわと浮いている自分のDNA、皆さん、見えましたか?)

(ゼロカロリー飲料の成分分析 : 高速液体クロマトグラフィーを使って、ゼロカロリー飲料中の人工甘味料アスパルテームの含有量を測定しました。同じコーラでも、C社とP社ではこんなに量が違うのか! という結果が。この違いが、味の個性になっているのでしょう。)
