月別アーカイブ: 2011年7月

オープンキャンパス 実験体験講座 受付中

夏のオープンキャンパスのイベントの一つ、実験体験講座。
ただいま、受付中です。

原則として事前申し込み制となっています。申し込み用紙はこちら
(事前のお申し込みが無い場合は、当日、ご参加いただけない可能性があります。) 

講座の内容は2種類。 どちらも8月6・7日の両日行っています。

[生物学編]  細胞を見る! 自分の細胞を染色して核やミトコンドリアを観察しよう
10:00-15:30(1日掛かりの実験となりますが、途中、学部紹介やキャンパスツアーにもご案内します。昼の休憩時間もあります。)
 
[化学編]  化学反応を見る! 化学発光を利用して玄米の鮮度を測定しよう
12:10-12:50(イベントの合間に、かるく実験してみようかな、という方はこの化学編をどうぞ。じっくり実験したい方には生物学編がおすすめです!)

お申し込みをお待ちしております!


オープンキャンパス特設サイトOPEN!

8月6日(土)、7日(日)に開催される、甲南大学の夏期オープンキャンパス。

その特設サイトが、甲南大学ホームページ内にオープンしました。3つのキャンパス[ポートアイランド、岡本、西宮]それぞれの予定イベントが紹介されていますので、ぜひ参考にしていただき、8月6,7日は甲南大学にお越し下さい。

ポートアイランドキャンパスの特設サイトはこちら

さて、特設サイトにはフロンティアサイエンス学部の学生4名も登場してくれています。ポートアイランドキャンパスのイラストのどこかをクリックすると、彼らの写真とメッセージがあらわれます。

ちょっと変わった視点からの見所(?)を紹介しますと、実は、学生の人選の前にイラストが先にでき上がっているのですが、偶然にも、実にイラストと本人のイメージがぴったりなんです。特に、一人の女の子は「本人を見ながらイラストレーターが描いたんじゃないの?」と思うくらい。探してみてくださいね。

#サイトでは「実験体験講座 生物編」の内容を「遺伝子診断技術に関する実験」と紹介していますが、実際の内容は「細胞を見る! 自分の細胞を染色して核やミトコンドリアを見てみよう」です。ご注意下さい。


FIRST生協委員会

昨日、フロンティアサイエンス学部(FIRST)の生協委員会が開かれました。

FIRSTは少人数制を特徴にしていますが、こと生協(売店)に関しては、それが生協の運営を難しくしているという面があります。端的に書くと、甲南大学生協FIRST店の利用者は、大きなキャンパスと比べると少ないので、どうしても提供できるサービスのバラエティが少なくなってしまうんです。

そこで、一番の利用者である学生の中から生協委員を選んで、学生目線の要望をあげていこう、そして、少しずつでもみんなが使いやすい生協にしていただこう、という趣旨で生協委員会が定期的に開かれています。委員は8名。学部1~3年生が各2名、大学院生が2名です。学生にとっては、こういう場にのぞむこと自体、社会人力を身につけるための良い経験になると思います。

seikyo_iinkai
(FIRST店の現状報告をされる甲南大学生協の平田さん。利用者の立場に立って親身にアイデアや解決策を考えて下さる方です。なお、昼休みに行われたので昼食をとりながらの会議です。)

今回の委員会では、メニューの内容や席数、営業時間などに関する要望や提案が出ていたようです。(私も便乗して、スナックコーナーに関する希望を述べてしまいました。)

今後の展開についても、また、紹介していきたいと思います。


医務室スタッフの紹介

ポートアイランドキャンパスは、研究・教育だけでなく、学生生活をサポートする設備も備えています。
例えば、医務室や学生相談室。怪我や体調を崩したときなどに、心強い存在です。

今日は、先月から新しく医務室の看護師として赴任された「篠真里(しの・まり)」さんを紹介します。ポートアイランド事務室の谷向さんによるインタビューです。

shino-san
(医務室の篠さん)

「神戸はどうですか?」

6月に関東から引っ越してきたばかりなので、神戸というより関西が初めてなんです。異人館やメリケンパークに行ったりした程度ですが、とても良いところですね!

「ずっと関東なんですか?」
千葉の市川出身で、短期間一人暮らしをした以外はずっと千葉でした。今回、主人の転勤でこちらに来たのですが、転勤が決まってすぐ「るるぶ」を買って、「遊びにいくわけじゃない」と親に叱られました(笑)

「来たばかりで不安でしょう?」
いえ、来る前のイメージと少し違って、関西の方は落ち着いた感じでしたので不安はあまりありません(笑)住んでいる所も、坂が多いので大変ですが、環境は気に入っています。

「関西人はどんなイメージだったんですか?」
もっと「ぱーっ」と明るいかと。あ、でも、人の距離は近いですね、「ちょっとおねーちゃん」みたいに、店のおばちゃんに話しかけられたり・・・。

「関西もいい所なので、色々と行ってみてくださいね」
弟が京都で大学生をしていますので、京都までは遊びにきたことはあるので、これからは四国や淡路島に行ってみたいです。学生さんにも、良いところがあれば教えてほしいです。

「なるほど、お姉ちゃんだと思って学生さんにも来てもらえたら。」
はい、気軽に来てください。少しだけですが、医務室は涼しいです(笑)あとピアノが趣味なので、音楽の話でも。

「学生さんにもピアノが趣味という子が結構いますね。お母さんがピアノの先生で本人も上手い(という噂の)子も。それから、FIRSTの先生には結構楽器演奏者がいるんですよ。
 今日はありがとうございました、よろしくお願いします。」


もうすぐ夏休みですが・・・

甲南大学には、在校生をサポートするためのいろいろな部署があり、それぞれの部署で、教職員が一丸となって学習、学生生活、就職活動などの支援に取り組んでいます。

例えば、学生部。奨学金、課外活動、アルバイト等、学生生活全般に関するサポートを行っています。フロンティアサイエンス学部の学生部委員は、村嶋先生。このたび、在校生向けの「学生部便り」という冊子に、夏休みの過ごし方に関して記事を書かれたそうなのですが、その中から「生命化学」っぽいところを抜粋してご紹介します。

メッセージの要点は「未成年の皆さんはもちろん飲酒厳禁ですが、成人に達している場合でも、度を超して飲んだり、飲酒を強要することは厳に慎みましょう。 」ということなのですが、その理由は以下のとおり。

~~~~~~~

・・・ 人によってお酒に強い人、弱い人がいることは知っていると思いますが、これは訓練?によって強くなるというものではなく、その人の遺伝子によって決まっています。2003年に30億ものヌクレオチド(リン酸、糖、塩基がつながったもの)からなるヒトの遺伝子がすべて解読され(ヒトゲノムの完全解読)、自分と他人との違いは遺伝子の違いによること、またその違いは多くの場合、30億の塩基のうちの一つの塩基が異なることが原因であることがわかってきました。

お酒に強い人は、遺伝子のある部分がGGというセットであるのに対し、この部分がAGという人はお酒に弱く(GGの人の16分の1)、AAである人は生まれつき全くお酒が飲めません。

(バイオに興味がある方に向けて補足しますと、アルコールは体内で、毒性の高いアセトアルデヒドを経て、酢酸に変換されます。この「アセトアルデヒドから酢酸へ」の反応を触媒するのが「アセトアルデヒド脱水素酵素」で、上記の「遺伝子のある部分」というのはこの酵素の設計図なんです。つまり、同じ「アセトアルデヒド脱水素酵素」といっても・・・

GGの人はよく働く「活性型」の酵素を
AGの人は1/16の「低活性型」の酵素を
AAの人はほとんど働かない「失活型」の酵素を

それぞれ持っているというわけです。なお、フロンティアサイエンス学部では、「お酒に強いかどうか」を調べる遺伝子鑑定の実験を、これまでに何度か公開で行っています。もし次の機会があれば、このブログでも紹介しますね。)

こういったお酒に弱い人、飲めない人が無理に飲むと、急性アルコール中毒を起こして、最悪の場合は亡くなってしまいます。そのため、お酒を強要することはアルコールハラスメント(アルハラ)の一つとされています。

参考までに、アルハラとされる行為は次のようなものです。1.飲酒の強要、2.一気飲みをさせる、3.意図的に酔い潰す、4.飲めない人に配慮しない、5.酔って迷惑な行為をする。
また、お酒に強い人も注意が必要です。自分は酒に強いと自覚している人はついつい飲み過ぎることが多いため、アルコール依存症の人はほとんどがGGのタイプであるとされています。

お酒は本来、リラックスして楽しく飲むことで、さまざまな効用が現れるものだと思います。20歳をすぎた学生さんもお酒を飲む際には、節度をわきまえて、よいお酒を楽しむようにしましょう。

~~~~~~~

tanosiiosake
(楽しいお酒のイメージ図)