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学生による“鶴岡先生”インタビュー 〜1〜

インスタグラム(@konan_first)では先行して当日の様子をお伝えしていますが、フロンティアサイエンス学部・学生広報委員による教員インタビュー第1弾は、無機光化学研究室の鶴岡孝章先生にお話伺いました。

担当してくれた広報委員は1年生の「れい」さんと「りょうま」さんです。

二人の紹介もインスタグラム(@konan_first)に投稿していますので、そちらもぜひご覧くださいね。

入学して1ヶ月足らずという4月にインタビューしてくれたのですが、研究についても驚くほど深く取材してくれました。

何回かに分けて紹介していきます。

では、鶴岡先生インタビューのPART1です。

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〜はじめに〜 

今回、無機光化学研究室・准教授の鶴岡孝章先生にお話を伺いました。私たちは、4月にナノ分野の学生実験を鶴岡先生から指導していただきましたが、研究や趣味の話をするのは初めてでした。みなさんにも、少しでも鶴岡先生のことが伝わればと思い、この記事を書きました。

鶴岡先生を初めて見た方は、背が高くて体の大きな先生だなあと思われると思います。体が大きいだけでなく、アスリート感がするというか・・・。まずはそのあたりからお聞きしました。

☆先生は何かスポーツはされていましたか?

「高校時代は野球をやっていました。野球一家でスポーツばかりをやっていましたね。」

(ちなみに、お兄さんは元・プロ野球選手だそうです!)

☆日頃の体調管理で気をつけていることはありますか?

「フランスに留学することをきっかけに、病気に罹らないように運動を始めました。平日は朝5時から1時間運動。オートミールを食べたり、プロテインを飲んだり、体調管理を意識した食事をしています。これは体調管理という意味もありますが、休日などの他人と過ごす時間にカロリーを気にしなくてもよいように、ということもあります。」

☆趣味は?

「今となっては野球はしないので、お酒を飲みながら野球観戦。お酒は苦いのがよく、体調管理の観点からおつまみはあんまり口にしません。」

鶴岡先生がアスリートに見える影には、厳密な体調管理があったのですね。大学で化学を教えられているくらいですから、学生時代から化学は得意だったのでしょうか。

☆高校の時の得意科目は?

「化学です。唯一そんなに勉強しなくてもテストでよい点数を取れたのが化学でした。」

唯一は謙遜だと思いますが、やっぱり化学は得意だったのですね。

「もう1科目は物理を選択。当時は、生物にはあまり関心がなかったので・・・。」

今では生命化学科の先生なのですが、高校時代は生物は選択していなかったのですね。

☆大学の先生になろうと思ったのはいつですか?

「大学4年生になって研究室配属したとき、ですね。誰も知らないこと、誰に聞いても答えが返ってこないことを研究したいと思い、自分の好きなことがすぐできるという職業が、企業への就職ではなく、大学の先生だったんです。」

将来の夢が見つかって道が開けるなんて、すごく運命的な研究室配属だったんですね。

次は研究について聞いてみましょう。

(PART2に続く)


猫サークル「Cats FIRST」

大学で人気のサークル活動といえば・・・

昔はテニスサークル、今は猫サークルですね(猫好きブログ担当者調べ)。

猫を保護し、避妊・去勢手術を受けさせて、地域猫として世話をする猫サークル。

フロンティアサイエンス学部・研究科(FIRST)にもあるんです。

サークル名は「Cats First」。

おそらく学部・研究科名と猫第一主義のダブルミーニングでしょう。

ポートアイランドの自治会や地元神戸の猫保護団体とも連携しながら、猫さんの命を救う活動をしています。

サークル代表の3年生・花畑さんに話を聞きました。

花畑さん+チビ

(Cats First代表の花畑さんと猫の「チビ」さん)

『チビはとても人見知りですが、慣れてくると人懐っこいです!15時〜19時頃に裏門の喫煙ブース辺りで出会えるかも!』

『Cats Firstは、猫をただ愛でるサークルです!サークルに入れば、猫と戯れるためのおもちゃを使いたい放題です。ただ猫と戯れたい!猫のお世話をしたい!猫のために活動をしたい!など、どんな人でも大歓迎です!一緒に猫を愛でましょう!!』

というわけで、Cats Firstでは新しいメンバー(ブログ担当者注:人の方です、念のため)を募集中です。

募金(病院代、食事代、トイレ代など)も定期的に受け付けていますよ。

教職員・学生のみなさん、よろしくお願いします。

なお、チビさんの様子は、インスタグラム・FIRST公式アカウント(@konan_first)でも公開中です。


ジェンダーバイアス

最近のニュースによると「大学の理工学部系の女子学生の割合は28%」であり、その原因の一つとしてジェンダーバイアスが挙げられていました。(参照元:47News)

つまり、例えば家庭内で親から「女子は理系科目が苦手」「理系は男子ばかり」「卒業しても女性の仕事はない」といったバイアスを掛けられたりしている可能性はないのか? ということです。

一時流行った「リケジョ」という呼び方も、ひょっとしたらジェンダーバイアスを反映しているのかもしれませんね。

理系女子学生さんからは「私たちはリケジョではなくて、ただの理系学生ですよ。」という声を聞いたこともありますので。

さて、なぜこの話題を取り上げたかというと、フロンティアサイエンス学部(FIRST)は、全国有数の「女子学生比率の高い理系学部」だからなんです。

2016年度の調査結果では、理学系学部で全国1位でした。

大学ランキング、2項目でトップに!」(2017年5月11日、本ブログ記事)

ちなみに2022年度のFIRST新入生の女子率は54% !

最新の全国データは把握できていないのですが、おそらくこの数値は、全国トップクラスでしょう。

なぜ、女子の高校生・受験生から高い支持を得ているのか?

この理由が、私たちには思い当たらないし、当の女子学生さんたちに聞いても、まったくわからないんですよ。

ただ確実に言えることは、「女子は理系科目が苦手ではない」「理系は男子ばかりではない」、そして、「卒業してから女性も大活躍」ということです。

4年生女子

(がんに関連する遺伝子に作用する物質を探索する研究に取り組んでいる4年生。学生広報委員としても活躍中です。)

さて、さきほどのニュースでは、女子学生を増やす方策(アンケート回答)として「女性の働きやすさ整備とロールモデル(手本)の育成」が挙げられていました。

女性のロールモデルといえば、甲南大学のOB・OGの寄稿文を集めた書籍「正志く 強く 朗らかに II -躍動する甲南人の軌跡-」では、沖縄美ら島財団やバイオ・化学総合大手メーカーで活躍するOG 二人が紹介されています。

次号でも、神戸医療産業都市で再生医療分野などの研究職に就いて活躍するOG二人が紹介される予定です。

このように女性のロールモデルがたくさんいるFIRST。

これからも高い女子学生比率は続くことでしょう。

でも、近い将来には、理系の女子学生の存在が普通になり、さらに、ノンバイナリーやXジェンダーなどへの理解も進んで、女子学生比率なんていう概念や数値はまったく意味を持たなくなるでしょうね。


学生広報委員によるInstagram始動

学生さん自身の声によって、より良いキャンパスライフを実現してもらおうということで、フロンティアサイエンス学部(FIRST)には6つのFIRST学生委員会があります。(「キャリア」「図書」「生協」「レクリエーション」「広報」それから常設ではありませんが授業について教員に意見を伝える「FD」。)

その一つ、学生広報委員会が中心となって、Instagramの学部公式アカウントの運営をスタートさせました。

konan_first_qr

まだまだアカウントをつくったばかりで、どのような内容にしていくかは企画・検討段階ですが、FIRSTの学生たちの雰囲気がよく伝わるコンテンツになればいいなと思っています。

ぜひフォロワーになってくださいね!

第1回学生広報ミーティング

(2022年度 第1回 FIRST学生広報委員会ミーティング。委員の紹介はインスタでこれから行っていく予定です。)


さよなら深江丸

フロンティアサイエンス学部の「科学と産業政策」という授業では、学外の学修機会が用意されています。

兵庫県佐用郡の大型放射光施設「SPring-8」、神戸市の「神戸医療産業都市」、それから神戸大学の実習船「深江丸」に訪問・乗船させていただき、広く兵庫県・神戸市・港湾施設の産業について学ぶ、という授業です。

その深江丸が、2021年度末をもって老朽化のため引退しました。

神戸新聞の記事には、解体のため港を出ていく深江丸と、船を見送る矢野船長の後ろ姿が。

毎年、高松港に停泊して往復するルートに乗船させていただき、動力室や艦橋などの興味深い見学、矢野船長・若林先生のレクチャーとお人柄に触れる機会をいただいた私たちとしても、たいへん感慨深いものがあります。

昨年度はコロナ禍のため停泊したままの実習でしたが、本当に充実したプログラムをご用意いただきました。

深江丸最後の年に、停泊のままでも乗船できたことは良い思い出になります。

矢野船長、若林先生、そして深江丸、本当に有難うございました。

 神戸大学海事科学部5

 海事科学部2   

(2021年度の実習の様子。2022年度は、深江丸の後継船である海進丸に乗船させていただくことを計画中です。)