今日と明日は試験日

さて、今日明日の2日間は、A期の試験日です。というわけで、この1週間は普段にもまして、試験対策に取り組む姿や、勉強会をひらいている姿が、夜遅くまで見られました。

マイラボはもちろんのこと、ミーティングルームでも 。。。

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授業が行われていない空き教室でも 。。。

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試験が終われば「できてた?」「うーむ、ぼちぼち」「結構いけてる!」「あかんわー」「どのあたりが難しそうやった?」などの声が飛び交うことでしょう 。。。。。

ん?「できてた?」・・・?? と思った方。

そう、これは、教員の間で飛び交う声なんです。
実は、試験の出来は(誰の担当科目であっても)、教員もすごく気にしているんですね。当然、全体の出来が良かったり、ぐんと実力を伸ばしている子がいるという話を聞くと、とても幸せな気分になります。

さあ、果たして、上の画像の学生たちの、努力の結果は?


教え子の門出

開設3年目のFIRST。当然ながら、学部4年間の学士課程を修了した卒業生はまだいません。

では、先輩がまったくいないのか、というと、いるんです。例えば、各教員の研究室のOB・OG。教員15名のうち半数以上は、FIRST開設前から研究室を構えていましたので、「○○先生の門下生」というつながりの先輩たちがいるわけです。FIRSTの卒業生じゃなくても、彼ら・彼女たちの活躍は、在校生たちの刺激になると思います。

先日、村嶋先生(有機合成化学研究室)の教え子の女性がご結婚され、村嶋先生といっしょに、私も式と披露宴にご招待にあずかって参りました。

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花嫁の佐伯さん(旧姓)は、式の2週間ほど前まで、大日本印刷株式会社ナノサイエンス研究センターで活躍されていました。上司の方の祝辞によると、液晶ディスプレイに使われるカラーフィルター材料の研究開発に携わっていたそうです。(1年半後には市販の液晶テレビなどに使用される予定だとか。)結婚後もご主人の職場に近い関西の部署に異動して、仕事を続けられるそうで、両立は大変だと思いますが、優しそうなご主人と協力しながら、きっとうまくやっていくことでしょう。

卒業後も村嶋先生には、化学関係の質問をよくされていたそうです。当然、職場の企業秘密に関することは明かされませんので、「肝心なところは隠されて、前後のつながりもわからない状態で、質問に的確に答えるのは難しい」と先生も苦心されていました。でも、教え子たちが、大学で学んだ専門分野で活躍してくれるのは、私たちにとって最高に嬉しいことなんですよ。「忙しいのに、また、質問のメールが来て ....」と言う村嶋先生の表情はとっても嬉しそうでもあるんです。

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末永くお幸せに! 
(偶然にも、会場はポートアイランドキャンパスの近くにある結婚式場でした。)

進学説明会(ポーアイキャンパス)

6月になると、甲南大学では高校生向けの進学説明会というイベントが開催されはじめます。

甲南大学の入試の特徴や試験問題の傾向、合格者と不合格者をわけたところは何だったのか、受験生であれば是非知っておきたい話を入試事務室の関係者がしてくださいます。また、各学部の教員による学びの紹介や、学生による学生紹介のプレゼンなども聞けたりします。進学説明会は合計5日間、開催されますが、学部によって開催日、開催地が違います。

FIRSTの進学説明会は6月17日(金)17:00~19:00。ここポートアイランドキャンパスで開催されます。

ポートアイランドキャンパスでの進学説明会では、入試のポイントの紹介に加え、FIRSTでの学びの特徴の紹介、そして、FIRSTの学部生による大学生活の紹介が予定されています。今年は2年生の白井君がプレゼンをしてくれます。
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高校生の時には、大学というものは未知の世界だったと思いますが、入学してくると知らなかった頃の自分にいろいろと知らせたいこと、伝えたいことが出てくるわけです。学生の視点からみた大学や学生生活について、紹介してくれると思いますので、高校生の皆さん、6月17日の放課後はこのポートアイランドキャンパスまで足をお運びください。


3年生実験の紹介(3)

設立3年目のFIRST。3年生になった1期生たちは週3日、一人ひとり内容が異なる、専門性の高い実験に取り組んでいます。昨日、1階の測定室の前を通りかかると、3年生のひとりが走査型電子顕微鏡を測定中。物質表面の微細な形状を調べることができる(10億分の1メートルまで見える!)顕微鏡です。
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(顔も写るようにもう少し近くから撮りたかったのですが、本人が大いに照れて、実験に支障をきたしそうだったので遠くから撮りました。 )

また、ある研究室の前を通りかかると、突然、室内の電気が消えて真っ暗に。 なにやら光っているものを観察している様子。
 
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実は紫外線をあてていたんですね。赤く光っていたのは、ポルフィリンという物質。血液中のヘモグロビン内で酸素分子を捕まえる働きをしたり、肝臓内で毒物を代謝したりするなどの働きをしている大変重要な分子です。
 
画像は、カラムクロマトグラフィーという方法で、合成したポルフィリンを精製しているところですが、ポルフィリンも不純物も同じような色をしていて見分けがつかないので、紫外線を照射して赤く光るポルフィリンだけを取り分けよう、というわけです。 


リードオフセミナー

大学に入学するまでは、試験勉強に必死で目標となる大学に入学することだけを目標にがんばってきた学生も多くいると思います。でも、入学すると次に重要となるのが就職です。「まだ4年もあるから大丈夫だよ」と思っているうちに就活の時期が来てしまうなんてこともよくあることです。

では、入学してから自分が就職したい会社を探してそれを目標に頑張ろう!と思っても、その会社がどんな会社なのかという会社内の情報を収集するのはとても難しいことです。

甲南大学には卒業してもずっと就職をサポートしてくれるキャリアセンターがあり、就職活動のサポートをしてくれますが、FIRSTでは、それに加えて学部独自で就職をサポートするしくみを導入しています。以前に「企画する力」で紹介したキャリア委員会という組織がそれにあたり、学生と教員から組織され、学生のニーズに応じていろいろな企画を計画します。

今日は、企業の研究者がどのような日常を送り、どんなことを仕事としてしているのか知りたいという要望のもと、放射線医薬で有名な富士フイルムRIファーマ株式会社の製造部長代理をされている五十嵐様をお招きし、リードオフセミナーを開催しました。

放射線医薬の開発では、物理学の専門家、有機化学の専門家、画像処理・解析の専門家など、様々な分野の出身者がタッグを組んでいるそうです。医薬品の開発(創薬)といっても、企業によってそのスタイルも専門分野も大きく違うんですね。

やはり、現場で働かれている研究者の方の生の声を聞き、具体的に企業のことを聞けるのは学生さんにとってもためになるようです。

リードオフ