教え子の門出


開設3年目のFIRST。当然ながら、学部4年間の学士課程を修了した卒業生はまだいません。

では、先輩がまったくいないのか、というと、いるんです。例えば、各教員の研究室のOB・OG。教員15名のうち半数以上は、FIRST開設前から研究室を構えていましたので、「○○先生の門下生」というつながりの先輩たちがいるわけです。FIRSTの卒業生じゃなくても、彼ら・彼女たちの活躍は、在校生たちの刺激になると思います。

先日、村嶋先生(有機合成化学研究室)の教え子の女性がご結婚され、村嶋先生といっしょに、私も式と披露宴にご招待にあずかって参りました。

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花嫁の佐伯さん(旧姓)は、式の2週間ほど前まで、大日本印刷株式会社ナノサイエンス研究センターで活躍されていました。上司の方の祝辞によると、液晶ディスプレイに使われるカラーフィルター材料の研究開発に携わっていたそうです。(1年半後には市販の液晶テレビなどに使用される予定だとか。)結婚後もご主人の職場に近い関西の部署に異動して、仕事を続けられるそうで、両立は大変だと思いますが、優しそうなご主人と協力しながら、きっとうまくやっていくことでしょう。

卒業後も村嶋先生には、化学関係の質問をよくされていたそうです。当然、職場の企業秘密に関することは明かされませんので、「肝心なところは隠されて、前後のつながりもわからない状態で、質問に的確に答えるのは難しい」と先生も苦心されていました。でも、教え子たちが、大学で学んだ専門分野で活躍してくれるのは、私たちにとって最高に嬉しいことなんですよ。「忙しいのに、また、質問のメールが来て ....」と言う村嶋先生の表情はとっても嬉しそうでもあるんです。

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末永くお幸せに! 
(偶然にも、会場はポートアイランドキャンパスの近くにある結婚式場でした。)