カテゴリー別アーカイブ: 人々

先輩から後輩への贈り物

FIRSTの学生はみんな後輩思い。

今日は1期生の中村研くんから寄贈されたバイオ系勉強の聖書(The Cell ~細胞の分子生物学~)にまつわるお話を紹介します。

中村君はFIRSTの一期生。
この学部が設立された当初から新しい学舎で学んできた一人です。

その中村君のお気に入りはマイラボ。いつも遅くまで残ってマイラボで勉強してきました。ただ、その中村君にも悩みがありました。その悩みは図書室で本が借りられないこと。もし図書室の本を借りてきてマイラボで勉強したらもっと捗るのになぁ・・・といつも考えていたそうです。

ある時、後輩たちが勉強しやすいように本を買って寄付しようと考え、何かの教科書を購入すること決断したそうです。何の本を買うかについては本人もだいぶ悩んだそうで、せっかく買うならみんなが使えるもので、自分のお金では買えない高価な本がいいだろうと考え、The Cellを選定したそうです。ちょうど学部2年生からもらっていた平生記念甲南栄誉奨学金で4冊購入して各フロアに置いたそうです(写真)。

形あるものはなくなるかもしれませんが、この”思い”はずっと受け継がれていくんでしょうね。

中村セル

学生通信(ラフティングツアー)

今日は、ちょっと古いネタですが、昨日の記事からのツアーつながりということで 。。。 2年生の有志が行ったラフティングツアーについて、学生から便りが届きましたのでご紹介します。

ツアーは去年のゴールデンウィークに自分たちで企画して行ってきたそうです。
行き先は、四国。以下はそのときの写真とのこと。

P4284437

P4284572

P4284425

みんな大学生してますね。


合格者説明会

昨日の記事でも少し触れた合格者説明会。今年は2月17日(日)と19日(火)の2回、実施致しました。

 教員も学部紹介をしたり、キャンパス見学の案内をしたりするのですが、やはり、メインは在学生。1年生2人が学生目線の学部紹介をしたり、1-3年生がジュースと菓子を囲んで参加者たちと自由に話をしたりする時間が設けられています。 

 今回学部紹介をしてくれたのは、廣瀬さんと造住君(ともに1年生)。

hirose_zozumi

 廣瀬さんは、少人数制で同級生のつながりが強い点や、実験の前試問について話してくれました。事前に実験ノートを作成して、その内容について教員と質疑応答のやりとりをする前試問の話では、受験生の方々には大学での学びをイメージして貰えたのではないでしょうか。

 造住君は、マイラボの使い方や、実験レポートの大切さを話してくれました。また、広島出身の彼は、一人暮らしをしているのですが、そのポイントなども紹介してくれました。古い鶏肉を食べてお腹を壊した話しや、下宿に友達が集まってくる話しでは、彼の人柄もよく伝わったのではないでしょうか。

 参加された方々の大学選びの参考になれば、私たちも大変嬉しく思います。


後輩から先輩へ(ステップアップ)

1月末でクォーターD期・後期試験も終わり、2月の卒論発表、修論発表も済んで、今年度も長かったようで短かった1年間が終わろうとしています。

初々しく入学してきた一年生も、この1年間の経験をもとに着実に成長しているようです。

ちょうどこの時期、FIRSTでは一般入試に合格した学生を対象とした「合格者説明会」を開催しています。この説明会は、合格したんだけどオープンキャンパスや大学見学に行ってなかったり、資料だけ取り寄せて受験したのだけど、どんなことを学ぶ学部なのかよくわからない・・・という合格者および保護者(参加希望者のみ)の方を対象にした説明会となっており、毎年、合格発表の終わったこれくらいの時期に開催されています。

1時間半ほどの時間で、学部説明を聞いたり、キャンパスを見学したり、教員や在学生との交流(雑談?)を行ったりできます。

学部開設以来、毎年行っていますが、この説明会への参加を通じて、入学した学生さんも多くいます。実際、私もそうでしたが、仲の良い友達がたくさんいた高校を卒業して、初めて会う人たちばかりの集団に飛び込んでいくことは、とても不安なものですよね。そのような不安を感じた経験のある1、2年生さんたちがこの会にたくさん参加してくれて、合格者やその親御さんたちとたくさん話してくれ、この学部の実際の雰囲気を伝えてくれます。

今までは自分たちが一番下の学年であった1年生にとっては、来年度から一緒に学ぶかもしれない後輩たちと初めて話す機会となります。

ただ、その堂々と話す様子などを見ていると、彼ら彼女らもこの1年で大きく成長したんだなぁ~、と感慨深く思います。


教え子の門出(2)

開設4年目のFIRSTでは、一期生が現在4年生。当然ながら、学士課程(学部4年間)を修了した卒業生はまだいません。

 では、先輩がまったくいないのか、というと、いるんです。例えば、各教員の研究室のOB・OG。教員15名のうち半数以上は、FIRST開設前から研究室を構えていましたので、「○○先生の門下生」というつながりの先輩たちがいるわけです。FIRSTの卒業生じゃなくても、彼ら・彼女らの活躍は、在校生たちの刺激になると思います。

 先日、教え子の高寄さん(旧姓)からメールが入り、「大学院での研究成果が論文になっていたら、そのpdfファイルを送って欲しい」とのことでした。彼女は、実は昨年の6月、村嶋先生(有機合成化学研究室)の教え子と結婚して、それを機に、それまで務めていた大阪の化学系企業(研究職)をやめて、現在岡山で暮らしているんですね。岡山で再就職の活動していたら、「君、論文はあるのかね?」ということになって、上のようなメールで私に問い合わせてきたというわけです。

 で、論文はというと3報あるんですよ。彼女が研究室に居たのは、4年生の1年間と、修士課程の2年間、合わせて3年間だけだったので、かなり優秀です。3報あって、そのうち2つのファーストオーサー(著者名がならんでいる中で一番最初に名前が載っている著者)なので、博士号取得の規定はクリアしていることになりますからね。

 FIRSTの皆さんも、就職活動するときに論文があると強みになります。がんばってください。新規採用のときだけでなく、将来、どんなことで論文(研究業績)が役に立つかわかりませんよ。

高寄結婚式
 (結婚式は芦屋モノリスで。村嶋先生といっしょに参列してきました。末永くお幸せに!)