カテゴリー別アーカイブ: イベント

オープンキャンパス(在学生によるイベント)

夏のオープンキャンパスまで、あと3週間となりました。

夏のオープンキャンパスは、8月6日(土)、7日(日)の2日間、開催します。フロンティアサイエンス学部でも、学部の魅力を発信するさまざまなイベントを用意しています。
(イベントの一覧はこちら。また、「遺伝子暗号の謎を解け」「実験体験講座 化学編」の内容については少し詳しく紹介しています。)

 特に、「在学生と話す機会があったのが良かった」というこれまでの声を参考に、ポートアイランドキャンパスでは、

 ☆ 1,2年生による学部紹介
 (春のオープンキャンパスでは2年生の二人が学部紹介をしました。こちらこちら。)

 ☆ 3年生による研究紹介
 (これは初のイベントです。研究以外のことでも何でも聞いてみて下さい。)

などを用意しています。これらのイベント以外にも、案内スタッフや実験補助スタッフなどの学生もいますので、ぜひ、積極的に話し掛けてみて下さいね。


兵庫県高等学校 生物部会総会・研究会

今週の火曜日(5日)、ポートアイランドキャンパスにて兵庫県高等学校 生物部会総会・研究会が開催され、多くの高校の先生方が本キャンパスにお見えになりました。

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(7Fレクチャーホールが総会・研究会の会場になりました。)

プログラムには、本学部の西方先生による「ホヤでわかる! 遺伝子・ゲノム・ヒト・進化」と題した講演も。

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プログラムの最後には、キャンパス見学会も行われました。

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(突然の”振り”にもかかわらず自身の研究紹介をしてくれた3年生の前田君(左奥)。)

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(1年生の学生実験もご見学頂きました。)

このような機会を通じて、甲南大学の魅力を少しでもたくさんの方々に知っていただければと思っています。


オープンキャンパス『実験体験講座 化学編』

8月6日(土)、7日(日)に開催するオープンキャンパスのイベント内容を紹介するシリーズ、第2弾。ポートアイランドキャンパスでは『実験体験講座』を、生物学編と化学編の2テーマで実施します。 

生物学編: 細胞を見る! 自分の細胞を染色して核やミトコンドリアを見てみよう。
化学編 : 化学反応を見る! 化学発光を利用して玄米の鮮度を測定してみよう。 

今回は化学編の紹介です。

化学反応では多くの場合、反応の結果、熱が発生しますが、稀に光が発生するものもあります。よく知られている例は、蛍の光やケミカルライトですね。ケミカルライトは、名前はご存じないかもしれませんが、遊園地や夜店で売られている“折り曲げると光りだす棒”とか“夜釣り用の光るウキ”などに使われている、と言えばおわかりになるでしょう。

luminol

さて、このような光る化学反応(化学発光といいます)には、反応を促進してくれる「触媒」が必要です。このことを利用して、「触媒があれば光る」逆に言えば「光れば、触媒があるという証拠」「明るく光れば、触媒がたくさんあるという証拠」という原理で、「触媒」の有無や量を調べることができます。

では、「触媒」の量を調べて何かの役に立つのか? といいますと、これが大変役に立ちます。

例えば血痕鑑定。血液中のヘモグロビンが化学発光の触媒となりますので、検査液をスプレーして「光れば血痕」「光らなければ血液以外のただのシミ」と判別できるわけです。

オープンキャンパスで実験して頂くのは、玄米の鮮度鑑定。玄米の表皮にはペルオキシダーゼという酵素が含まれているのですが、これも化学発光の触媒となります。また、このペルオキシダーゼは、玄米が古くなるにつれて活性が落ちていきます。したがって、「明るく光れば新米」「あまり光らなければ古米」と判別できるわけです。 

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ともかく、この化学発光、見た目がとてもきれいなので、化学が苦手な高校生の方もきっと化学が好きになると思いますよ。受験生の方々、高校教員・予備校講師の方々、みなさんのご参加をお待ちしております。 

なお、実験体験講座は、原則、事前申し込み制となっております。定員に空きがあれば、当日参加も可能ですが、確実に受講していただくために、事前のお申し込みをおすすめいたします。

実験体験講座の申し込み方法については、近日中にFIRSTホームページでお知らせします。


オープンキャンパス『遺伝子暗号の謎を解け』

8月6日(土)7日(日)の2日間、夏期オープンキャンパスを開催します。(なお、2日間の内容は同じです。)

今日はそのイベントの中から、ミニDNA講座『遺伝子暗号の謎を解け』についてご案内します。

以前の記事「巨大DNAに隠された謎」でもご紹介しましたが、ポートアイランドキャンパスには、2010年3月8日から2010年10月20日までの間、ギネスに世界一と認定されていた巨大DNAモデルがあります。

dna

DNAが遺伝情報を担っているとか、生命の設計図である、とかいうことはみなさん聞かれたことがあると思います。では、もっと具体的に「何か?」というと、最もよく知られている働きは、タンパク質の設計図となっているということですね。タンパク質はアミノ酸がつながったポリマーで、酵素や抗体などの例に見られるように、重要な生命現象を支えています。

では、どのように設計図として機能しているかというと、、、

DNA_base

DNAは糖とリン酸と塩基、という3つの部分から構成されており、リン酸の部分がつながってポリマーとなっています。塩基にはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類があり、この塩基の並び方、具体的に言うと、3つの塩基の組み合わせが1組となって、1つのアミノ酸を指定する暗号のようになっています。例えば、GCAという組み合わせなら、アラニン(Alanine)という具合です。このように、3つの塩基の組み合わせが並ぶことによって、アミノ酸の並び方、つまりタンパク質の構造の設計図として機能しているわけです。

codons

このような内容はオープンキャンパス当日にあらためて説明いたします。

さて、アミノ酸はアルファベット1文字で表記することができますので(例えばアラニンはA)、アミノ酸の並び方によっては、英単語のように読めることもあります。ポートアイランドキャンパスのDNAモデルは、まさにアミノ酸の並びが英単語として読めるように、塩基の並び方が工夫されているんですね。で、オープンキャンパスでは、その英単語を解読してもらおう、というわけです。

(当日は図をたっぷり使って、もっとわかりやすく説明します。)

どうせDNAモデルをつくるなら、塩基の並び方を工夫して、英単語を暗号として忍ばせておこう 。。。遊び心に溢れる、実に楽しいアイデアでしょ?

アイデアを出したのは、こちらの先生。

kawakami

昼食はほぼ毎日、いなり寿司とカレーうどんとコーラ。先生の名前を取って、川上セットと呼ばれています。オープンキャンパスにご来場の際は、ぜひ川上セットもお試し下さい。


夏のオープンキャンパス(イベント予告)

8月6日(土)7日(日)の2日間、夏期オープンキャンパスを開催します(2日間の内容は同じです)。このブログでも紹介しているポートアイランドキャンパスを直接ご覧になるチャンスです。また、下のようにさまざまなイベントも用意しております。ぜひお越し下さい。

welcome

1.学部説明
  教員がFIRSTの学びや研究の内容・特徴について説明します。
2.在校生による学部紹介
  在校生が学生生活についてご紹介します。
3.入試対策講座
  過去問(理科)の解説をもとに、傾向と対策をお話します。

4.キャンパスツアー
  マイラボなどの教育設備や最先端の研究設備をご紹介します。
5.在校生による研究紹介ブース
  3年生が現在行っている研究内容を発表いたします。
6.個別相談ブース
  入試のこと、学習のこと、研究のこと、何でも聞いてみよう。

7.ミニDNA講座「遺伝子暗号の謎を解け」
  簡単な生物学の勉強の後、キャンパスのシンボル・巨大DNAモデルに隠された
  暗号を解読しよう。
8.実験体験講座(生物学編)
  細胞を見る! 自分の細胞を染色して核やミトコンドリアを見てみよう。
9.実験体験講座(化学編)
  化学反応を見る! 化学発光を利用して玄米の鮮度を測定してみよう。

各イベントの詳細やタイムスケジュールは、このブログでも順に紹介していきます。
(まとめた情報はホームページにも掲載する予定です。)

なお、上記はポートアイランドキャンパスのイベント内容です。岡本キャンパスでのFIRSTに関するイベントは「学部説明」「入試制度説明」「個別相談ブース」「8学部合同講義」の予定です。