オープンキャンパス『実験体験講座 化学編』


8月6日(土)、7日(日)に開催するオープンキャンパスのイベント内容を紹介するシリーズ、第2弾。ポートアイランドキャンパスでは『実験体験講座』を、生物学編と化学編の2テーマで実施します。 

生物学編: 細胞を見る! 自分の細胞を染色して核やミトコンドリアを見てみよう。
化学編 : 化学反応を見る! 化学発光を利用して玄米の鮮度を測定してみよう。 

今回は化学編の紹介です。

化学反応では多くの場合、反応の結果、熱が発生しますが、稀に光が発生するものもあります。よく知られている例は、蛍の光やケミカルライトですね。ケミカルライトは、名前はご存じないかもしれませんが、遊園地や夜店で売られている“折り曲げると光りだす棒”とか“夜釣り用の光るウキ”などに使われている、と言えばおわかりになるでしょう。

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さて、このような光る化学反応(化学発光といいます)には、反応を促進してくれる「触媒」が必要です。このことを利用して、「触媒があれば光る」逆に言えば「光れば、触媒があるという証拠」「明るく光れば、触媒がたくさんあるという証拠」という原理で、「触媒」の有無や量を調べることができます。

では、「触媒」の量を調べて何かの役に立つのか? といいますと、これが大変役に立ちます。

例えば血痕鑑定。血液中のヘモグロビンが化学発光の触媒となりますので、検査液をスプレーして「光れば血痕」「光らなければ血液以外のただのシミ」と判別できるわけです。

オープンキャンパスで実験して頂くのは、玄米の鮮度鑑定。玄米の表皮にはペルオキシダーゼという酵素が含まれているのですが、これも化学発光の触媒となります。また、このペルオキシダーゼは、玄米が古くなるにつれて活性が落ちていきます。したがって、「明るく光れば新米」「あまり光らなければ古米」と判別できるわけです。 

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ともかく、この化学発光、見た目がとてもきれいなので、化学が苦手な高校生の方もきっと化学が好きになると思いますよ。受験生の方々、高校教員・予備校講師の方々、みなさんのご参加をお待ちしております。 

なお、実験体験講座は、原則、事前申し込み制となっております。定員に空きがあれば、当日参加も可能ですが、確実に受講していただくために、事前のお申し込みをおすすめいたします。

実験体験講座の申し込み方法については、近日中にFIRSTホームページでお知らせします。