月別アーカイブ: 2013年5月

キャッチアップセミナー

来週、A期の定期試験があります。1年生にとっては初めての大学での試験ですね。 

この週末はあちこちで試験対策に取り組む学生の姿が見られますが、先日、1年生の試験科目である「構造有機化学」のキャッチアップセミナーが開かれていました。

(キャッチアップセミナーは基本的には学生の要望に応じて開かれる授業時間外セミナーです。今回のように試験前には教員側が慮って開く場合もあります。こちらこちらの過去記事もご覧下さい。)

私がのぞいた時には、既にほとんどの学生が質問や復習を終えて去ったあとでしたが、一時は20人くらいの学生が集まって、教員2人(授業担当者と助っ人教員)が前後のホワイトボードを使って、ミニ講義をしていたそうです。 

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分子の構造を三次元的に考えるトレーニングには、分子模型も使います。
ぜひ最初の試験を首尾よく終えて、今後の学修にはずみをつけて欲しいですね。


3年生実験の紹介(1)ゲル

3年生になると学生実験も、1-2年のときとはガラリと様変わりします。
各学生が、週3回 ×15週にわたって、オリジナルの実験テーマに取り組むのです。

実験場所も、研究室の専門実験室になり、実験内容も、実験テキストに沿ったものではなく、まったく未知の事柄に挑戦するものがほとんどです。

例えば、ある学生さんは、これまで誰も作製したことがない種類の、ゲルという高分子材料をつくってくれました。

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(この画像では何をしているか分からないと思いますが、合成したゲルをガラス管から取り出して切断しているところです。蛍光色素が入ったゲルなので橙色をしています。)

まだ未公開の研究なので、どこがどう新しい種類なのかは書けませんが(論文を出したり特許を取得したりするには、未公開であることが必須条件のため)、世界初のゲルです。

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このように、傾けても形が変わらないので「固体」です。

でも、成分はほとんど「液体」なんです。だから「固体」と「液体」の性質をあわせもっています。

例えば、メスで切ると裂け目ができますが・・・

しばらくすると跡が消えます。

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次はもっと過激に切り裂いてみたいと思います。もし、バラバラに切り裂いても元に戻れば、自己修復機能をもつゲル(←ちょっと生き物みたいでしょ?)ということになりますが・・・さあ結果は。

ここからは企業秘密です! 論文になったらまた紹介しますね。


分子模型

5月某日、とある教員の部屋の様子。

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1年生が籠に入った怪しげな模型をいじっていました。
いじっていたのはこれ。

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「分子模型」でした。

大学の化学では、分子の立体構造を理解していくことが必要となります。
そこで大きな助けになるのがこの「分子模型」です。

教科書で読んでも立体構造はなかなか理解しづらいもので、学生さんたちも模型を手に取り、その形や構造をイメージしていました。

そしてこの笑顔、きっと理解できたのでしょう。

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指導主任面談 〜1年生の学修時間 〜

先週から今週にかけて、1年生の指導主任面談がありました。

面談は学生一人に対して教員二人で行います。指導主任の主担当者と副担当者です。ちなみに、主担当は3年間変わりません(4年生になると卒業研究の指導教員が指導主任になります)。

面談では、入学してから1ヶ月と少し経った現段階で・・・

  入学前に抱いていた期待にFIRSTは応えているか?

  学修面や大学生活で困難を抱えていないか?

  どんな分野に興味があって将来は何を目指しているのか?

というようなことを話して もらいます。我々は主に聞き役ですね。

少人数制の良さでもあると思うのですが、FIRSTでは学生の声をできるだけ取り入れようとしています。図書委員、生協委員、レクリエーション委員、キャリア委員など、学生委員を各学年においているのもその表れです。

ですので、学生さんには、今回の面談に限らず、何か困っていることや要望があれば、いつでも教職員に伝えて欲しいと考えています。もちろん、全て叶えられるわけではありませんが、知恵は絞ります。

さて、面談で話を聞いて嬉しく思ったのは、1年生の(授業時間以外の)学修の時間ですね。

全員の返答を聞いたわけではありませんが、おそらく平均3時間/日くらいではないでしょうか。

2007年の東京大学・大学経営政策研究センター「全国大学調査」で、日米の大学1年生の学修の時間を比較しているのですが・・・日本、かなり負けてます。

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FIRSTの1年生は、1日3時間を平日のみとしても15時間/週、週末も同じだけやっているとすると21時間/週ですから、米国の学生と比較してもかなり優秀ですね。
 


新しい学部パンフレット(作成中)続き

以前にご報告したように、現在、新しい学部パンフレットを作成中です(前回の記事はこちら)。

これまで使用してきたパンフレットは、学部ができた直後、つまり1期生(当時1年生)しかいないときに作成したため、学生の様子や声を十分に載せることができませんでした。

その点、新しいパンフレットでは、1年生から大学院生まで20名以上の学生が登場します。リアルなFIRSTを感じていただけるつくりになっていると思います。

先日、その撮影がありました。

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(モデルをこなしてくれた学生さんたち、ありがとう。)

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(先生もスタッフの指示に応えて、渾身の演技。仕上がりにご期待下さい。)