月別アーカイブ: 2013年4月

事務室キャリア支援便り3

4月16日付の日本経済新聞朝刊にて、企業による採用活動の解禁時期が、大学3年生の12月から大学4年生の4月に繰り下げられることが事実上決まったという記事が掲載され、安倍首相が19日にも経済3団体首脳に要請し、経団連も正式な要請があれば容認する姿勢を表明したとの報道がありました。

早ければ現3年生や修士1年生に適用されるため、就職活動の準備にも大幅な影響があるので、引き続き今後の動向に注目しなければなりませんね。


ウイルス(3)ー ノロウイルスとインフルエンザウイルス ー

最近、H7N9という新しい鳥インフルエンザのニュースが流れています。
これまでヒトが感染したことのない型式なので、免疫がないということで世界的な大流行が危惧されています。こわいですよね。
そのニュースのこともあり、今日は久しぶりにウイルスについてのお話を一つご紹介します。

今の鳥インフルエンザもそうですが、昨年末から今年にかけて普通のインフルエンザウイルスやノロウイルスが猛威をふるっていたので、皆さんの中にはそちらに感染した人もいるかもしれません。

ウイルスの感染は保菌者(感染者)との接触によることが多く、それを避けるためにもあまり人がたくさんいるところに行きたくないものです。といっても、人に来てもらわなければ困る施設もたくさんあります。そういう施設の入り口には、必ずといっていいほどアルコール除菌スプレーがおかれていますよね。FIRSTの入口にも例に漏れず置いてありました、除菌スプレー。

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アルコール除菌スプレーさえあれば、ウイルス対策もバッチリと思えますが、皆さんはこんな話を聞いたことありませんか? インフルエンザウイルスはアルコール消毒が効くけど、ノロウイルスにはアルコール消毒は効かない・・・
確かに新聞にも書かれていたりしますが、これって嘘、それとも本当?

なぜアルコールが除菌できるのか、そのしくみを知っていればアルコール除菌が効くウイルスと効かないウイルスを簡単に判断できます。

水と混ざっているので、水みたいなイメージがあるアルコールですが、アルコールは水と違う性質ももっています。
注射の前なんかでもアルコールで皮膚の表面を拭くと、表面の油分が拭き取られてしまったのに気づいたことってないですか? アルコールは水とよく混ざる水みたいな液体ですが、水と違って油も溶かすことができる液体なんです。

実は、この油を溶かす性質こそが消毒のポイントとなります。

中学校や高校の理科の教科書にも記載されて覚えている人もいると思いますが、生物は細胞が集まってできあがっています。この細胞、中に含まれる遺伝子などを守るために、細胞膜という水に溶けない油の膜で覆われています。この膜を作っている脂質という分子は、石けんのような物質であり、水にも油にも溶ける性質があります。水と接している時には油の膜を作っているのですが、エタノールを含む水にさらすと、脂質がアルコールに溶けてしまって、細胞膜は溶けてなくなってしまいます。
結果として、細胞は丸裸となってしまい、生きていけなくなるわけです。

大腸菌などの細菌は細胞膜を持っているため、アルコールで簡単に除菌されてしまいます。(だいたい数秒から数十秒で死滅してしまいます)

ところがこのような細菌と異なりウイルスは生き物ではないので、細胞膜(ウイルスの場合はエンベロープと呼びます)を持っているものと持っていないものがいます。インフルエンザウイルスはエンベロープをもつウイルスの仲間であり、アルコールで細菌と同様に速やかに除菌されてしまいます。
一方ノロウイルスはエンベロープを持たないウイルスの仲間であり、アルコール除菌しても10分以上も除菌はされず生き残ることができます。

つまり、言われているとおり、インフルエンザとノロウイルスではアルコール除菌が効く、効かないがあるんですね。また、このことを知っていれば、そのウイルスにエンベロープがあるかどうかさえ調べれば、自分でも除菌されるかどうかを調べることもできますね。

でもなぜウイルスによってエンベロープがあるもの、ないものがあるのか?
それはまた別の機会にお話ししますね。


事務室キャリア支援便り2

みなさん、こんにちは。

ポートアイランドキャンパスではスーツ姿の学生が行き交う風景が日常となりました。12月から企業における採用の広報活動が解禁され、また4月からは本格的な選考も始まっています。

キャリア支援担当としては、就職活動中の学生を見掛けるたびに「今日は会社説明会へ参加するのかな、選考かな、頑張れ!」と学生にエールを送っています。

FIRSTは少人数制で学年の人数も少ないため、キャリア相談員が学部3年生と修士1年生の学生全員と面談を実施し、就職するのかもしくは進学するのかをヒアリングすることができるので、学生ひとりひとりの進路について詳細まで把握しています。その分、相談員として、頑張る学生を後押しする想いもひとしおです。大学院進学や就職活動における準備に対する不安や質問
等、進路について真剣に考えれば考えるほど悩みは尽きず相談内容も様々です。学生にとっては悩むということはつらいでしょうが、それは自身の進路について
真摯に向き合っている証拠です。

悩めよ、学生!? 

学生達が自律的なキャリアを形成できるよう引き続き支援してゆきます。


春期オープンキャンパス情報(お知らせ)

今年も春期オープンキャンパスの季節がやって参りました。
甲南大学も4月28日(日)に春季オープンキャンパスが開催されます。

フロンティアサイエンス学部も、ポートアイランドキャンパス、岡本キャンパスの両キャンパスで下記のイベントを開催いたします。

たくさんのご来場を心よりお待ちしております。

[ポートアイランドキャンパス]

◎在学生による学部紹介
フロンティアサイエンス学部2年生の源嶋龍太郎君による学部紹介のプレゼンテーションが予定されています。いろいろな分野の中からフロンティアサイエンス学部(FIRST)の学びの特徴、魅力である「生命科学分野」を選んだ動機や、誰しも不安に感じる入学後の講義や実験などについて、自身の体験談を含めて分かりやすく紹介します。また、ポートアイランドキャンパスで過ごす学生の学生生活なども紹介してくれる予定です。

◎キャンパスツアー
 FIRSTにしかない特徴的な施設、設備等を教員の説明を聞きながら見学していただきます。具体的には、学生一人ひとりに専用デスクが用意された自由学習スペース「マイラボ」、ナノテクやバイオの基礎研究や応用研究に取り組んでいる「専門実験室」、電子顕微鏡などの大型機器を備える「共通測定室」、マウスやゼブラフィッシュがいる「動物実験室」、巨大な”地球”のなかにある「図書室」など、キャンパス内の特徴的な施設、設備をご案内します。

◎個別相談
 在学生による学部紹介やキャンパスツアーだけでは、伝えきれなかった細かな疑問や相談に関して、教員に個別に相談するブースを設けています。カリキュラムや入試制度に関すること、研究、進路、部活動、サークルのことまで、何でも相談してください。

◎著書コーナー
 FIRST教員が著者となり、出版された著書を展示します。著書はどれも教員の研究内容や、研究と社会とのつながりに関連します。是非、手にとってご覧ください。

[岡本キャンパス]
◎模擬講義

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◎個別相談
 長濱先生の模擬講義を聞いて、興味を持った方は、FIRSTの学びに感じる細かな疑問や相談に関して、教員に個別に相談するブースを設けています。カリキュラムや入試制度に関すること、研究、進路、部活動、サークルのことまで、何でも相談してください。

 ポートアイランドキャンパスのイベントは岡本よりも1時間ずれて開催されますので、岡本キャンパスで長濱先生の講義を聞いた後でポートアイランドキャンパスのイベントに参加することも可能です。