月別アーカイブ: 2012年12月

入試会場下見(グルメブログ?)

受験生の皆さんが受験される受験会場。
単に会場を借りているだけでなく、事前にチェックして受験生が頑張ってきた勉強の成果を最大限に発揮できるよう、注意が払われています。
今日は、広島会場の下見に行かれた事務室Tさんからの投稿です。

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事務室Tです。

先日、来年2月に行われる甲南大学入学試験の広島会場の下見・打ち合わせに行ってきました。広島会場は日程によっていくつかありますが、私は某会場を担当する予定です。
路面電車にゆられての移動。神戸では路面電車には乗れませんので、なかなか楽しい旅でした。

会場に到着し、一通り施設内を確認しました。
試験会場や本部設置教室などですね。

会場チェックですが、とりわけ、試験会場では周りの騒音に気を遣います。
入念に確認したところ問題なし。
そして「今年の受験生のみなさん、頑張ってください!」と念を送りつつ、会場を後にしました。

そして、せっかく広島に行ったので・・・。
広島といえば「かき」ですが、実は自主規制で試験期間中は、試験担当者は「かき」は決して食べません。どんな新鮮なものでも、リスクがあるものは・・・というわけです。もったいないですが、試験監督が腹痛で不在では入試できませんからね! その代わりといっては何ですが(笑)、今回食してきました。そりゃあ、もう、美味しかったです。もちろん、お腹の具合もOKです。ついでに鰆のたたきも・・・。

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FIRSTのA日程(2月3日)は、広島会場での受験も可能です。実はFIRSTの在学生の中には、広島県内の高校出身者も数人います。さらに、教員の中にも広島の大学にいた教員もいます。神戸にあるのに広島にゆかりがある感じです。

また、他学部でも日程によって地方受験会場も色々とありますので、受験生の皆さんは有効活用してくださいね。


ベロウソフ・ジャボチンスキー反応 レシピ公開

今年もあとわずか。年が変われば、あっという間に2月の卒業研究発表会、3月の卒業式を迎え、フロンティアサイエンス学部の1期生たちが巣立っていくことになります。嬉しいけど寂しい。

 さて、2009年4月の学部開設から約4年。その間にこの学部を訪れて下さった、高校生(受験生)、高校教員、受験生保護者の方々の数は、数千にもなります。その中で、一番たくさんの方にお越しいただいたイベントは、今年の10月20日に開催された一般公開でした。1152名もの方々にお越しいただきました。(一般公開の記事はこちら → 御礼 報告1 報告2

 一般公開では、実験体験や展示をお楽しみいただいたのですが、その展示の一つにベロウソフ・ジャボチンスキー反応がありました。周期的に色が変わるとっても不思議な反応です。

 見た目のインパクトや原理の複雑さに比べて、実験操作自体は簡単ですので、高校の化学部などでも実施可能です。そこで、一般公開で我々が行った実験手順を紹介したいと思います。 

 通常我々は、試薬の量はmolという単位で表しますが、中高生でも実験しやすいように、ここではグラム(g)やミリリットル(mL)で表記します。
 
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試薬
① 臭素酸ナトリウム   11.3 g
② マロン酸         5.2 g
③ 臭化カリウム       1.8 g
④ 濃硫酸          8.0 mL
⑤フェロイン(0.0025 M)  6.0 mL

操作
1.500 mL ビーカーに、試薬①~③をはかりとる。
2.1のビーカーに水 300 mLを加え、撹拌して試薬①~③を溶解させる。
3.ガラス棒で撹拌しながら、2の溶液に試薬④を、ピペットを使って少しずつ加える。
  溶液は一旦黄色になるが、無色になるまで撹拌を続ける。

【注意】臭素ガスが発生するので必ずドラフトチャンバー内で行ってください。また、溶液やビーカーが熱くなりますので注意してください。

 ここまでで準備完了です。 試薬⑤を加えると反応が始まります。

4. 市販のフェロインを希釈して試薬⑤を調製する(0.0025 M になるように希釈する)。
5.3の溶液50 mLに、試薬⑤を加える。

 なお、「M」というのは「mol / L」のことです。

【ポイント】色の鮮やかさは、試薬⑤の加える量に左右されますので、試薬⑤は少量ずつ加えていき、好みの色の濃さを見つけてください(6 mLというのはあくまで我々のおすすめ、目安の量です)。なお、⑤の添加量が6 mLの場合、変色を繰り返す寿命は約3時間です。

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実験操作をまとめてくれたOBの桑原君、ありがとう。


もうすぐクリスマス

もうすぐクリスマスですね。研究室やマイラボにもクリスマスの飾り付けがちらほらと見られるようになってきました。

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【ある研究室の前に飾られたリース】
 

 ところで、最近、このクリスマスに匹敵するほどメジャーになってきたのがハロウィーンですね。ハロウィーン当日、私が担当する2年生の1限目の講義。講義室に入ると・・・。

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 学生たちが仮装していました(この画像は講義終了後)。この衣装で、授業に集中してまじめな顔でこっちを見ている学生たち。そのギャップに、講義中、何度も吹き出しそうになってしまいました。

 その後、昼休みにはいくつもの研究室のドアをノックして「Trick or Treat ! 」。教員たちは慌てて、生協の売店に走り、駄菓子の類はほとんど売り切れになったようです。


キャリアセミナー開催される(川重テクノロジー株式会社)

12月14日(金)、川重テクノロジー株式会社より小鯛亜紀氏をお招きし、キャリアセミナーを開催いたしました。

川重テクノロジー株式会社は川崎重工業から独立した総合分析・試験会社です。ここでは、化学分析、環境分析や、各種材料の試験・評価、応力測定、構造解析、エレクトロニクス関連の機器開発など幅広い業務を行っています。

小鯛氏は川崎重工技術研究所の材料研究部で20年近く研究員として活動した後、現在の会社に転籍し、初めての女性管理職(メカコンポーネントソリューション部課長)として活躍されているそうです。

セミナーでは、川重テクノロジーのメカコンポーネントソリューション部の業務内容をはじめ、新入社員時代の研究(与えられた課題に対してどのように取り組み、そして、成果をあげていったのか)、ご自身の部下に求める私見として社員に必要とされること、大学卒業後の進路選択、また、女性が生涯働くことなども含め、幅広くご講演いただけました。

川重1

 就活をする学生にとって、今は働くことが重たいイメージとなっているのかも知れませんが、プライベートの充実や多様性の理解など、就職後の人生のことなども経験談を交えながらお話いただけたので興味深く聞けたようです。講演後、学生からの質問にも丁寧にお答えいただき、参加した学生にとって大変参考となったようでした。

川重2

2012年の授業も明日で終わり

明日21日で授業は一旦終了。冬休みをはさんで、あと1-2週間で今年度の授業も終了です。

 この時期、フロンティアサイエンス学部の3年生は忙しい! 学部卒で就職を考えいる学生は普段の授業に加えて、企業説明会や就活セミナーがありますし、なんと言ってもナノバイオラボ2(3年生の学生実験)のポスター発表がひたひたと近づいてきています・・・。

 フロンティア サイエンス学部では、3年生は一人ひとりが違うテーマに取り組みます。それも、テキストに載っているような既存の実験ではなく、未知のテーマにチャレンジするのです。いわばプチ卒研みたいなものですね。ただし、プチとはいってもそれは「週3日、半年間」という時間的なこと。内容的には卒研にひけをとらないテーマも多く、昨年度はのべ27人の3年生が学会/シンポジウムの発表者に名前を連ねました。

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【3年生になると一人ひとりが異なるテーマに取り組む】 


 学会発表は全員というわけには参りませんが、前期・後期の最終週には、3年生全員が半年間の成果をポスターにまとめて学内で発表会を行います。教員として嬉しいのは、毎回、みんなが他の同級生の発表をしっかり聴いて質問をすること。自分の実験と発表準備に一生懸命取り組んだからこそ、他の人の発表に対しても、関心と敬意をもって、聞こうという気持ちになるのですよね。

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 【前期のナノバイオラボ2のポスター発表の様子】