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クォーター制(4学期制)

 FIRSTでは今日・明日と定期試験が行われます。

この時期に定期試験があるのは、FIRSTの専門科目の多くがクォーター制(4学期制)を採っているからです。

大学の授業科目は、その開講時期が前期・後期に分けられるのが一般的ですが(これをセメスター制といいます)、FIRSTの専門科目にはA・B・C・D期に振り分けられているものがあります。開講期間が半分になるので、その分、講義の頻度は倍になります。

 

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このクォーター制、2年ほど前から注目されだしましたが、まだ、全国的にも珍しい制度だと思います。

なぜ、FIRSTはクォーター制か?

セメスター制では、通常、1つの科目につき、講義は週に1回です。

高校では一つの科目につき授業が週に3−4回はあるでしょ? 週に1回だと、前の週の内容を忘れてしまいますよね?

クォーター制では講義は週に2回あるので、前回の内容を忘れる前に次の講義が受けられる、というわけです。

また、クォーター制だと、同時に履修する科目の数がセメスター制に比べると半分になりますよね。

少ない科目に集中的に取り組めるので学習の効率がいいんですね。

試験勉強も、その場しのぎではなく本当の力をつける勉強になると思います。

実際、私のところに質問に来た2年生に聞いてみると「A期の試験は2科目です。」という学生がほとんどです。

これなら、内容を完全にマスターしようという気になりますよね。

そんな中、「私は3科目ある。」「え!なんで?なんで?」という会話が・・・。

さて、答えは?

 

  1. 向学心があって履修していない科目の試験も特別に受けさせてもらうから。
  2. A期に履修したい授業科目が集中していたから。
  3. 1年生の必修科目を落としているから。

 

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(マイラボやミーティングルームで試験勉強に取り組む学生たち。画像は選択肢の内容とは関係ありません。)

 

 


もうすぐ定期試験

FIRSTでは今月末に定期試験があります。あと4日ですね。

というわけで、先週あたりからキャンパス内のあちこちで試験対策に取り組む学生の姿が見られます。

友達同士で教えあったり、疑問をぶつけあったりしているんですね。test1

(マイラボやミーティングルームでは試験対策に取り組むグループの姿が。)

このような個人レベルの勉強会を通して、学生が励まされたりする話も聞いたことがあります。

苦手科目を諦めかけていた学生が、勉強会に誘われて、それから再び頑張ることができた、というんですね。

いやあ、ブログ編集者が大学生の頃は「今日は試験勉強する」なんて口にする友達がいたら、下宿に押しかけて麻雀だのゲームだのと散々足を引っ張りあったものですが・・・。

話が逸れました。失礼しました。

教員の方も学生たちの試験勉強をサポートするべく「キャッチアップセミナー」という少人数ゼミのようなものを授業時間外に開いて、集中的に質問を受け付けたり復習型の講義を行ったりしてします。

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(キャッチアップセミナーのキャッチアップとは「追いつく、遅れを取り戻す」などの意味。リクエストに応じて、ミニ講義、質問回答、模擬テストなどを行います。)

1年生は大学での初めての試験になります。ぜひとも良いスタートを切ってほしいですね。

P.S. 大学の定期試験は半年に一度、前後期それぞれの期末に行われるのが一般的ですが、FIRSTでは専門科目の多くが「クォーター制(4学期制)」を採用しているので、この時期にも定期試験があるんですね。また、1年生は、入学から最初の定期試験までが開きすぎないように、との趣旨で、中間試験を実施しています。「クォーター制(4学期制)」については、またの機会に説明します。

 


起業家OB

大学教員として嬉しいことの一つは、卒業生が連絡を取ってくれたり、大学に訪ねて来てくれたりすること。

「急に休みが入ったので・・・」とふらっと顔を見せに来てくれる卒業生もいれば、専門分野に関係する用件で連絡をくれる卒業生もいます。

昨日も、この学部の一期生2人が訪ねて来てくれました。

フロンティアサイエンス学部(FIRST)は2009年開設ですので、彼らが卒業してもう4年になりますね。

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(村嶋教授(中央)とソフトウェア開発の打ち合わせをする一期生の森さん(右)と石橋さん(左))

森さんは在学中から起業家を目指していて、卒業後はソフトウェア開発事業に取り組んでいます。

現在はもう一人の1期生、石橋さんも参加して共同開発をしているとのことです。

2月のFIRST同窓会総会で会ったときに、教員が「こんなソフトウェアがあるといいなぁ」と話していたのを覚えていてくれて、具体的な話を進めたいということで今回訪ねて来てくれました。

ソフトウェアの中身は書けませんが、ブログ編集者も“そんなソフトウェア”が売っていたらすぐに飛びつきますよ。

ぜひ、開発から発売につなげて欲しいですね。

せっかくの機会なので、彼らから後輩たちに一言。

「大学ではソフトウェアの勉強をしたわけではありませんが、自然科学について広く学んだ知識が、新しいアイデアを生み出すのに役立っています。」

「起業で大事なのは合理的な判断、計画、そして行動。それって、大学での実験と同じなんですよ。みなさんも大学での経験を生かして、ぜひ“起業の輪”を広げていきましょう!」

100%自分の力で道を切り開いていかなくてはならないのは不安も大きいでしょうが、その分、やりがいも大きいでしょうね。

二人の活躍を期待しています。

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P.S. 彼らが「キャンパスの中で懐かしい場所」という食堂(カフェテリア)を久しぶりに訪れてもらいました。

「すっごくメニューが増えてる! 僕たちの頃は・・・」とお世話になった店員さんとの話に花が咲いていました。

 


新コーナー「ファースト先生が勧める渾身の○○」はじまる

大学教員って、大学生のときに研究に出会って、それからずっと研究を仕事にしているわけですよ。

一つのことに関心をもったらトコトンこだわりそうですよね?

そんな大学教員のことを「もっとよく知りたい!」というポートアイランド事務室の職員・N氏が企画したこのコーナー。

2年前まで甲南大生だった彼女が、“学生目線”でFIRSTの教員おすすめのこだわりグッズを徹底取材。

「ファースト先生が勧める渾身の○○」というコーナーをみなさんにお届けします。

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(この企画を担当するN氏。本人曰く「照れ屋」ということで後ろ姿です。)

「スポーツ用品、文房具、楽器など、現在取材申し込み中です。モノの紹介を通じて、先生たちのナマの姿をみなさんにお伝えしたいですね。」

 

えっ? 顔が見たい? どうしても?

 

・・・では思い切って。

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(小4のときの自画像だそうです。)

第1回は来週中にアップの予定です。乞うご期待。

P.S. ファースト先生とは!? まあ普通にフロンティアサイエンス学部(FIRST)の先生という意味なんですが、実は、子供向けイベント用に「ゆるキャラ化」されています。キャンパスの「地球」がモチーフです。

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水曜と木曜は2年実験の日(2)

「水曜と木曜は2年実験の日(1)」から続く)

今回紹介するのは、遺伝子工学の実験。

大腸菌の遺伝子を組み替えて、つまり、新たな設計図を大腸菌の中に送り込んで、私たちが意図したタンパク質を大腸菌に生産させる、という実験です。

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(分野が違うと、有機合成とは使用する器具もぜんぜん違いますね。)

ゲル電気泳動という、タンパク質を大きさによって分離することができる装置を使って、目的のタンパク質が生産されているかどうかを調べます。

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(ゲル電気泳動:この装置では下部にある電極がタンパク質などを引きつけて下方向に移動させる。大きなタンパク質ほどゲルの網目構造に引っかかって移動が遅く、逆に、小さなタンパク質は網目構造のあいだをすいすいと通り抜けることができるため、速く移動する。)

さて、こちらが結果。

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狙い通りに大腸菌にタンパク質をつくらせることができたようですね。

遺伝子組み換えという言葉に対して、ひょっとしたら受験生の中には負のイメージを連想される方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも実際には、病気になるメカニズムを解明したり、新しい薬の標的を見つけたりと、“生命”を“化学”したり、それを社会に活かしたりするのに欠かせない、とても重要なテクノロジーなんですよ。

 

「水曜と木曜は2年実験の日(3)」へ続く