中学校の先生、研究生になる


今年度からFIRSTで研究生をしている松井紀子さんは、中学校の理科の先生です。一週間のうち、2日間は中学校で教鞭をとられ、3日間はFIRSTで実験されています。このような「二足のわらじ」でがんばっている松井さんに話を伺ってきました。

ちなみに研究生というのは、学生とは違って単位は取らないけど(大学院の課程を修了したりするわけではないけど)、大学に籍を置いて研究をする方々のことをいいます。
 
nmatsui

Q 昨年までは中学校の先生をしていらっしゃったんですよね?
A. はい、昨年まで兵庫県内の中学校に勤めていました。ただ、大学を卒業するときに卒業研究を履修しなかったので、卒業後もそのことがずっと心残りだったんです。生徒に実験の話をするときも、体験談を話すことができませんし。

Q. それで、研究生になろうと思われたんですね。大きな決断ですね。研究室はどうやって選ばれたんですか?
A. インターネットでFIRSTのホームページを見ていて、バイオ計測化学研究室(臼井研)の名前にまずひかれました。分析関係に興味があったので。

Q. そのあと臼井先生から研究の話を直接聞かれて、決断したんですね。
A. はい。難しそう、というのが第一印象でした。でも、身近なアミノ酸を使う実験だったので、おもしろそうだな、と。

Q. ご自身のことをどんな先生だと思っていますか?
A. とにかく、生徒を楽しませて、考えさせるのが大好きなんです。実験を見せる授業もたくさんやっていて、喜んでくれたり、わかりやすいと言ってもらえると、嬉しくてとてもやりがいがあります。

Q. きっと、人気の先生なんでしょうね! でも、中学校で教えながら研究をする、というのは大変でしょう?
A. はい。研究は初めてなので戸惑うことばっかりで。はじめは研究生だけに専念するのでもいいかなと思ったんですが、中学校の方から誘っていただいて。
 
Q. やっぱり人気の先生なんですよ!
A. いえいえ(笑)。

Q. 最後に、実際に研究生活を体験してみての感想は?
A. 大変ですが、新しいことを知るのは、やっぱり楽しいですね。

そうですか。それはよかった。研究成果ももちろんですが、生徒さんたちに話したり見せたりするのによい話題や教材が見つかるといいですね!