学生からのメッセージ

これからFIRSTを目指す高校生の皆さんへ

私は高校時代から創薬に興味を持っていて、将来は薬に関して研究する研究者になりたいと思っていました。そんな私がこの学部を選んだのは、創薬を含めた生命科学を幅広く学べ、自分のやりたい創薬という分野を様々な学問からアプローチできると思ったからです。

この学部ではナノ、バイオ、ナノバイオ、ケミカルの4つ分野と、それらの融合分野を学ぶことができます。そのため、創薬に限らず様々な基礎知識、専門知識を深めることができます。さらに1年生から実践的な実験ができ、自分の手を動かして科学に触れることで、講義で学んだ知識を深めることもできます。もちろん勉強や実験でつまずくこともあります。しかしこの学部では、マイラボで友達や先輩とディスカッションできたり、先生にすぐに質問したりすることができ、どんな些細な疑問でもすぐに解決できる環境があります。特にマイラボはこの学部の最大の特徴と言える、特別な空間です。マイラボでは私たちそれぞれが自分のデスクで勉強したりレポートを作成したり、またみんなで教えあったり、さらにはイベントを企画したりしており、この学部で過ごす大学生活の様々な場面でなくてはならない場所となっています。また、先生との距離感が近いのもこの学部の特徴の一つです。普通の大学では先生と会うのは授業だけという状況も少なくないと思います。でもこの学部では先生との距離が非常に近く、たわいもない雑談から先生の専門分野の話までいろんな話をすることができます。

このように他大学にはないようなことがこの学部には用意されています。私は毎日が充実していて、本当にこの学部を選んでよかったと思っています。そして今、高校時代から興味を持っていた創薬の研究を行い始めました。毎日データとの戦いで大変ですが、将来の夢に向けて頑張ろうと思います。そして日本の創薬をリードする研究者になります!

田原 早織(2期生、私立安田女子高等学校出身)

私は、中学校、高校の時の生物の先生がとても尊敬でき、楽しい先生だったこともあって、生物の授業が大好きでした。高校2年生の時の生物の授業で、遺伝子組換えに関連したバイオテクノロジーの技術を学んだ時、その技術を魅力的に感じ、「これだ!大学ではバイオテクノロジーを学ぼう!!」と心に決めました。そして、バイオテクノロジーが学べる大学、学部、学科を探していった末に、この甲南大学フロンティアサイエンス学部の存在を知り、受験を決意しました。とはいっても、生物は大好きだったのですが、高校の時に物理は選択していなかったし、化学は苦手でした。また、なんといっても勉強すること自体が苦手でした。こんな私が生物、物理、化学を融合して学ぶフロンティアサイエンス学部に入って大丈夫なのか?と思ったこともあったのですが、この学部に入学してからは、高校の生物にあたるバイオ以外の講義科目、例えば、物理にあたるナノ関連の講義、化学にあたるケミカル関連の講義、ナノとバイオの融合分野であるナノバイオ関連の講義に関しても、先生方が基本からしっかりと教えて下さるため、高校で選択していなかった物理や嫌いだった化学も好きになることができました。不思議なことで、わかっていくと嫌いな科目も好きに変わっていくんです。

また入学してこの学部で過ごしていく中で、FIRSTにきて良かったと思うことをいっぱい感じることができました。その中でも私が一番自慢したいのは「マイラボ」です。フロンティアサイエンス学部は少人数制であるので、学生全員に自分専用の机、椅子、ロッカーがもらえます。そこは自分の自由につかっていいので、自分の私物をもってきて居心地のいい空間にできます。学生の多くはこのマイラボで授業の予習や復習、レポートの作成、テスト勉強や、友達とお喋りなどに活用しています。また、マイラボは同じ学年が固まって座っているのではなく、学年の違う先輩方が隣に座っているので、学年の垣根を越えた交流もできます。このマイラボのおかげで入学してすぐにたくさんの友達を作ることができました。さらに、マイラボのすぐ横には先生方の研究室があるため、分からないことがあればすぐに聞くことができます。このように、マイラボはフロンティアサイエンス学部の学生にとって、最高の環境なんです。

私は、勉強が苦手だったこともあり、入学当初は勉強につまずいたこともありましたが、マイラボで仲良くなった友達や先輩方、先生方に教えてもらうことで少しずつ理解できるようになり、勉強の楽しさがわかってきました。そして、大好きだったバイオテクノロジーを今も一生懸命勉強しています。この学部の学生は皆、勉強に対しての意識がとても高いため、私も勉強に対して今まで以上に積極的に取り組むことができているのもここにきて良かったと思うことです。将来の夢をもっていて、それを一生懸命勉強して叶えたい!!という人にはお勧めの学部だと私は思います!!

河田 紗英(3期生、兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校出身)

僕がこのフロンティアサイエンス学部に入学して約半年が経ちました。この半年の間、この学部で学んできた中でこれまでに経験したことのない多くの驚きやこの学部ならではの魅力を感じてきました。特に僕が驚いたのは、フロンティアサイエンス学部では、高校生では決して扱わないような高価で最新の器具を週に1回行われる1年生の学生実験から使えることでした。器具を壊さないように慎重に操作したことを鮮明に覚えています。また、大学の実験では、高校のように先生の指示通りにただ操作を進めるのではなく、この操作を行った時にどんな反応が起こるかを自分自身で考えながら実験を進める必要があります。最初の頃、僕は実験に不慣れでしたので、数多くの失敗をし、苦労の日々をおくっていました。けれど、失敗しながらも少しずつ実験を繰り返していくうちに、自然と考える力が養われ、最近では入学した頃と比べて自分が成長したことを実感しています。 また、フロンティアサイエンス学部には、「フロントランナー講座」というオムニバス形式のリレー講義があり、神戸新聞や象印マホービンなど、誰もが知っている企業の経営者や社会で活躍する方々が僕たちのためだけに講義をしてくださいます。講師の方々は「ものの捉え方」や「斬新な考え方」、「成功の秘話や教訓」などを、様々な体験談として話してくださり、僕たち学生に将来活躍して欲しいという願いを込めて講義してくださいます。このような講義を受けたことがないので、とても新鮮で将来のためになると思っています。

このようにフロンティアサイエンス学部は、ただ高校よりもハイレベルな学問を学ぶだけでなく、人間として、社会で活躍できる人材を育てることを目標としています。実験で養われた考える力や「フロントランナー講座」で企業の経営者や社会で活躍する方々の体験談を聞いて、自分の将来の夢の実現のために生かせることがたくさんありました。他にも、大学院に進んで、研究者になるという選択肢もあり、新しいテクノロジーを作り出す研究を行うことができます。僕はフロンティアサイエンス学部の魅力はこのようなところにあると思っています。

三宅 開斗(4期生、大阪府立東住吉高等学校出身)

FIRSTのキャンパスライフ

私が甲南大学フロンティアサイエンス学部(FIRST)に入学して3年が経ちました。FIRSTでは学年が上がるにつれて勉強や実験の内容が少しずつ難しくなっていきます。私たちもそれに遅れをとらないように、図書室やマイラボで過ごす日が増えていきます。そのため、図書室やマイラボの居心地や使い勝手の良さは何よりも重要です。また、そこで過ごす中で、友達や先生との交流もどんどん深まっていきます。

例えば、図書室。外からキャンパス見た時の地球のモニュメントの中にあり、中は明るくおしゃれです。たくさんの種類の専門書があり、パソコンを持ち込んでの勉強や実験の調べものにとても役立っています。最近は図書委員を通じての要望で専門書以外にも小説などの本も充実してきたり、本の貸し出しも始まったのでとても重宝しています。同じくマイラボ。マイラボはFIRSTの学生一人ひとりに自分専用の机やロッカーが与えられた場所ですが、勉強だけをする緊張した空間ではなく、むしろ、友達や先生との交流の場の面が強いです。同じ学年の友達や先輩、後輩たちとふざけた会話をして笑い合ったり、テスト前にはわからないところを教えあったりもしています。この勉強の教え合いには理由があり、FIRSTには成績の良いフロアの学生に図書カードがもらえるマイラボ対抗奨学金というものがあり、それを貰うために試験前にはみんなで勉強を頑張って良い成績をとろう、という気持ちが高まるからです。もらえた時の喜びは言葉にできないくらい嬉しいですよ。また、マイラボでは、先輩・後輩だけでなく、先生ともよく雑談をします。もちろん授業内容などわからないことを教えて頂くこともありますが、親切で楽しい先生ばかりなので気軽にする何気ない会話も楽しいです。個人的にマイラボで一番いいなぁと思うところは、机の引き出しやロッカーがあるため、授業で使うテキストやノートなど毎日持って帰ったり持って来たりしなくてもよいところです。これはとても助かっています。

このキャンパスで3年過ごしましたが、年々心地よい場所となってきました。私はこんな風に心地よく学校で過ごすことができることをとても気に入っています。

亀野 美咲(4期生、大阪府立北千里高等学校出身)

僕たちフロンティアサイエンス学部の学生は少人数制であることもあり、日頃から学年を越えた交流がさかんです。マイラボで話す先輩方や後輩達とのたわいもない話、そんな会話の中から一緒に遊びにいったりする機会も充実しています。他の大学や同じ大学の他学部へ行った友達の話を聞いていると、普通のキャンパスライフをしているつもりなのにこんな学年を越えた交流をしている大学は他にないんだなぁと感じます。先日も実験が終わった後に、3、4回生の先輩方とご飯を食べに行きました。先輩達は僕たちよりも料理のおいしいお店や、雰囲気のおしゃれなお店を沢山知っているので、一緒にご飯に行くととてもいい勉強になります。こういうお店を覚えておくと、たまに会う高校の友達とご飯に行く時に、いいお店をいろいろと知っている風な顔ができ、少し優越感にも浸れます。こんな会話もすべてマイラボから始まっていきます。最近のマイラボの会話は、新入生歓迎行事の話題が多くなってきました。FIRSTでは、新入生歓迎行事を3回生が中心に企画して行います。最近、その準備が始まり、3回生に混じって僕も含めた一部の2回生も参加させてもらっています。数少ない大規模な行事の一つなので今からとても楽しみですし、成功できるよう頑張っています。先輩も後輩も、本当に学生の皆さんは素晴らしい人ばかりで、皆さんにもこの感じを是非、一緒に味わってもらいたいですね。

小河 圭祐(5期生、神戸市立葺合高等学校出身)

部活動やサークル活動に関して

私は入学後、一回生でアメフト部へ入部しました。アメフトの詳細なルールを知らない人でも、何となく激しいスポーツというイメージはわかるかと思います。そのため、甲南のアメフト部はグラウンドで行う練習とは別に体を作る筋トレメニューがあり、活動は週6日という本格的な運動部となっています。学生実験の影響で練習に行けない日も時々ありましたが、それ以外の日や土日祝日も活動が行われていますし、長期休暇は部活に集中することができました。アメフトの練習はハードですが、高い志を持つ仲間や憧れる先輩の存在、大きな目標に向かって皆で進んでいくチームワークなど、素晴らしいものに出会い、いろいろな事を学べました。アメフトに入って一番よかったと思う点は、パワー、スピードなど個性が発揮されるスポーツなので、自分の長所を伸ばしてチームに貢献することや仲間と短所を補い合って試合に臨む、協調性を学べた点です。辛いと思うことも多々ありましたが、その思いを仲間と共有していると、勝った時の喜び、負けた時も悔しさも共有でき、日々絆が深まっていくのを実感できました。また、日常の大学生活においてもメリットを感じていました。FIRSTで勉強や実験ばかりをしていると運動不足になりがちです。体を動かす機会があるというのは気分転換にもなって、健康にも勉強にもいいと思いました。活動場所は六甲アイランドなので、少々交通は不便ですが、早く練習に参加したいと思えば「早く課題を終わらせよう」という心理が働いて、要領よく物事をこなす意識も付きます。そういう意識はFIRSTの生活においても、成績の向上や実験技術の上達に繋がりました。しかしながら、FIRSTは学生実験に力を入れている学部なので、学年が上がると実験日も増え、必然的に部活に参加できる日が少なくなります。部活も学年が上がるごとに重要なポジションを任されるので、団体競技では兼ね合いが難しくなるかもしれません。

FIRSTで部活を行うメリットとデメリットをそれぞれ挙げてきましたが、私自身は部活に入ってよかったと感じていますし、やりたい部活がある人は、それに入部するのをオススメします。せっかくの大学生活なのですから、一生懸命に取り組めることを見つけ、華のある生活を過ごしましょう。

井上 貴裕(2期生、私立上宮高等学校出身)

FIRSTにも部活やサークル活動に参加している学生が少なからずいます。僕はソフトボール同好会に入っていたのですが、その同好会に入った動機は、講義や実験、バイトに差支えがない休日の午後に活動が行われていたことが最大の理由でした。同好会に所属してよかったことは、やはりFIRST以外の学部の人たちと交流ができたことです。実際、ソフトボール同好会には理系、文系問わず、すべての学部の学生が所属していて、この4年間の間に友達の幅も大きく広がりました。練習や試合後に一緒に食事に行ったり、遊びに行ったりもしました。学部の仲間たちとは違った考え方や観点を持った人たちも多くいたので、いい刺激をもらうこともできました。理系だから部活やサークルが大変だとか思われがちですが、部活やサークルに入ることでいい気分転換にもなります。そして、大学生活をより一層楽しいものにしてくれることは間違いないと僕は思います。

山口 隼平(3期生、福井県立藤島高等学校出身)

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