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『ファースト先生が勧める渾身の○◯シリーズ!』(2)曲がったギター【番外編】

 

みなさんこんにちは。

この前は学部長が送る特別音楽講座で終わってしまいました。

眠くならずにちゃんと読んでいただけましたか?

今回は番外編、学部長~ギターと出会う~です。恐らく!?難しいお話はでないはず!

ナゾが多い!?藤井先生のレポート、要チェケラですよ☆g7

N:先生はいつからギターをしているんですか?

先生:中1のときです。家業のアルバイトにきていたお兄さんからギターをもらったのがキッカケでした。

N:中1!?そのころのわたしは虫取りに夢中でした・・・独学ですか?

先生:そうですね、本を買って勉強したり、教えてもらったりと様々です。

N:ギターはずーっとされているんですか??

先生:中高はバレーボール部に所属していたので、趣味で弾いていました。

N:え!?バレーボールですか!?しかも中高??

(((話が脱線してしまいそうなN・・・)))

先生:そうですよ。しかも中高です。バレー部でバンドを組んで文化祭とかのステージに立ってました。当時はエレキギターでしたね。

N:すごい!本格的ですね!大学時代は??

先生:部活動とかには入っていませんでしたが、バンドで弾いてくれないかと頼まれてベースをしたりはしました。

N:わぁ!ベースも!ほかに弾ける楽器はありますか?

先生:アコースティックギターももちろんですし、ベース、ウクレレ・・・

N:たくさんですね!そういえば、ギターといってもたくさん種類がありますね。

現在はクラシックギターを・・・ということですが、なにかキッカケがあったのでしょうか。

先生:手が小さい方なので、ギターをしていると得意・不得意のコードがありました。

が!ある日雑誌の中でクラシックギターリストの村治佳織さんの手のひらの大きさが掲載されていました。

それに重ねてみると、なんと同じぐらいの手のひらで!もうこれは言い訳できない!ということで村治さんと同じのクラシックギターを始めました。

N:たしかに、クラシックギターの方がコロンとしていて小さいような???

  g1

先生:小さいですね。

オフ会のようなものに参加してギターが大好きな人たちと遠方まで行って有名なギター制作者の工房を訪ねたりしてました。右手で持っている方が東京で作ってもらったものです。

今日ご紹介したギターも、丹波篠山のギター制作家の手になるもので、工房にも何度かお邪魔したことがありますよ。

N:行動力がすごいです!いま練習中の曲とかはありますか?

先生:バッハの『リュート組曲BWV1006a』が弾ければいいなと思っています。(下町育ちのNのために、少し演奏してくださいました)

N:よく王族のテレビとかでBGMになっているやつですね!

先生:最後に、ちょっとした豆知識を教えましょう。

N:そうゆうの大好きです!

先生:ギターって、同じ種類同士を並べると、パッと見たときに違いが分かりにくいですよね?

N:たしかに、ギターの形って全部似ていますし、違いがあまりわかりません。

先生:この上の部分、わかりますか?

gh

先生:これはヘッドと言って、ギターの作成者によって違ったりします。ギターの個性はここで出すことが多いんですよ。

N:わぁ!他のものと全然ちがいますね!

作る人によって違うと言うことは、このヘッドのギターはAさんだと分かる様にもなっているということですか?

先生:そうです。簡単に言うと、ヘッドさえ見れば誰のギターなのか、誰が作ったか分かったりもしますよ。

N:こんなところに個性が表れてるんですね!

先生:そうです。ギターにも個性があって音だったり素材だったり、1つ1つ微妙に違っていて、それも面白いんですよ。

N:なるほど。個性を尊重する甲南大学の教育方針となんだか似ていますね!(むりやり)

(個性を尊重する甲南大学の次回のオープンキャンパスは7/16!詳しくはコチラ→甲南Ch.)

 

~ここで対談は終了~

藤井先生は登山にもよく行かれているので、今回は登山グッズかな!?と目論みを立てていたのですが、外れてしまいました。

バレー、ギター、登山、お酒・・・なんでも詳しくて多趣味な先生。

ファーストの皆さんは、今回は藤井先生のちょっと意外?な一面を見れたのではないでしょうか。

藤井先生、ご協力ありがとうございました^^


『ファースト先生が勧める渾身の○◯シリーズ!』(2)曲がったギター

みなさん、こんにちは! ポートアイランド事務室のNです。

前回の三好先生の多機能ウォッチはいかがでしたか?

さて、フロンティアサイエンス学部(FIRST)の教員のこだわりを紹介するこのコーナー、早くも(ようやく?)2人目です。

今回、渾身の逸品を紹介していただけるのは、フロンティアサイエンス学部長の藤井敏司教授です。学部長ですよ、みなさん。

紹介の品もぜったい学部長級ですよ(?)。

 

guitar1

N「わあ、今回はギターですね! どんなギターをご紹介いただけるのでしょうか?」

先生「フレットが曲がったギターです。」

N「あっ、わかりました。印刷がずれているお札は価値が高い的なギターですね!」

先生「違います(笑)。ちゃんと理由があって、あえて曲げて作られているんです。」

N「うぬぬ・・・。で、先生、そのフレットというのは・・・すいません、音楽のことは何にも知らなくて・・・下町育ちなもので。」

先生「ほら。」

 

guitar2

 

N「ほんとに曲がってる! すご~い。」

 

(みなさん、ここからはしばらく音楽の時間です。ちゃんと寝ずについてきて下さいね。)

先生「Nさんは平均律というのを聞いたことがありますか?」

N「・・・。」

先生「ほら、バッハの平均律クラヴィーア曲集とか、あるでしょう?」

N「・・・・・。」

先生「例えば『ド』から1オクターブ上の『ド』まで、ド・ド#・レ・レ#・ミ・ファ・ファ#・ソ・ソ#・ラ・ラ#、シ、ドの13種類の音がありますよね。その『ド』から『ド』までを12等分するような音律が平均律です。」

N「13個の音なのに12等分ですか? あっ、私得意なやつです。つるかめ算、ん? ちがう! 植木算ですね!」

先生「ギターでもピアノでもこの平均律が一般的に使われているのですが、ちょっと問題あるんですよ。」

N「何ですか?」

先生「和音がきれいにハモらないんです。」

N「えーっ? ピアノやギターではきれいな和音は弾けないということですか?ショックです。」

先生「はい、厳密に言えば。例えば、『ドミソ』の和音。ちょっと難しい話になりますが、完璧な響きにしようと思ったら、『ミ』と『ソ』は、『ド』の周波数(1秒間に何回空気がふるえる音か、という数字)のそれぞれ『5/4倍(1.25倍)』と『3/2倍(1.50倍)』でないといけないんです。」

N「平均律だと何倍になるんですか?」

先生「ミが1.259‥倍、ソが1.498‥倍です。」

N「はぁ、ビミョーに違いますね。その違いが・・・」

先生「そうなんです。周波数がきっちり割り切れる関係じゃないので、平均律のドミソが同時に鳴るときれいに混じり合わないんですね。」

N「でも先生、おかしいです。平均律は12等分するんだから、平均律の方が割り切れる数字になるはずじゃないですか?ドから6番目の『ファ#』」がちょうど1.5倍になるとか?」

先生「おぉ、するどいですね。では、詳しく説明しますが、ここでの等分というのは等比数列のことで・・・」

N「せんせー! 私には難しすぎます(泣)。でも、響きがきれいなギターということはわかりました。その響きをちょっと聞けたりしますか?」

先生「ははは、最近は全然練習してないので・・・」

 

guitar3

N「なんか、楽譜もジャカジャカじゃなくてボロロン、という感じなんですね。本格的ですね。」

先生「(笑)。Nさんのギターのイメージは、バッキングというんですが、フォークギターでコードをかき鳴らすような弾き方ですね。これはフォークギターじゃなくて、クラシックギターですからね。メロディも伴奏も1人でやらないといけないところが、難しいけどおもしろいところですね。」

N「えー、いいなあ、私もやってみたくなりました。才能ないですけど。」

先生「そんなこと、やってみないとわかりませんよ。」

N「わかります。昔、ギター教室に通ってたので。」

先生「えっ!?・・・やってたの・・・」

 

チーン

今回はここまで!学部長の特別音楽講義とNの黒歴史カミングアウトで終わってしまいました。

貴重な学部長対談、このまま終わらせません。

次回、渾身シリーズ番外編~学部長、ギターと出会う~をお届けします。