日別アーカイブ: 2022年6月10日

学生による職員さんインタビュー 〜キャリア支援編PART2〜

フロンティアサイエンス学部(FIRST)の学生広報委員によるキャリア担当職員さんのインタビュー、前回のつづきです。

(前回(PART1)の記事はこちらをご覧ください。)

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☆そろそろ4回生は焦り始めている時期なのでしょうか?(注釈:取材は4月に行ったものです)

(北さん)3回生の時の夏や冬のインターンシップで早期選考に進んだ人が内定を獲得してきています。焦っている人はたくさんいますが、過度に焦る必要はありません。少しアドバイスをするとしたら、自己分析は早めに時間をかけてやった方がいいということです。

☆自己分析は3年からやった方がいいのでしょうか?

(北さん)自己分析は、木にたとえると幹の部分にあたります。自分はどういう人間なのか、将来なにをやりたいのかをはっきりさせておくと、それにあった企業を選ぶことができます。自分がどういう人間なのかを考えることでポジションや職種を選ぶことができます。ここがしっかりしてないと何を選んだらいいか分からないため、自己分析を早めにやっておくことが大事です。就職活動を進める中でも自己分析を並行して進行形で行うことで、気づくことがたくさんあると思います。

(小脇さん)私が就活をしていた頃は、3回生の夏休みに自己分析をしました。ゼミの先生から頂いた12の質問に対して、目一杯書いた2万字のものと、エントリーシート用にまとめた2000文字のものを提出しました。必ずしも2万字も書く必要はありませんが、12項目を真剣に考えて書いたら2万字程度になると思います。そのおかげで20社くらい企業をうけたのですが、エントリーシートで落ちたことはありませんでした。自己分析は時間がかかることなので、3回生は今からノートを1冊買ってやってみることを勧めます。12項目の質問はいつでも教えます。自分の過去を振り返っていく中で、自分がどういう人間なのか、なぜ働くのか、何が目標なのか、自分のバックボーンについて「こういう環境で育ったからこう思う」といった考えをまとめる作業です。木の幹があって枝葉を張れるように、自分を見つめ直す時間だと思います。それやっていると、面接でも自分が書いたことを思い出しながら、何も見ずにスラスラと喋ることができます。

(北さん)4回生であまり自分に向き合いたくなくて自己分析をやってこなかった学生さんで面接で苦労している姿を見ると、やっぱり自己分析は大事だなと思います。なんでウチの会社を選んだのか、と質問された時に取ってつけたような返ししかできなくなります。本当にやりたい仕事なら、すっと言えるはずなので、なにがやりたいのか、自分がどういう人間なのか、ハッキリさせておくことが大切です。

☆理系学部の研究で忙しい学生はガクチカ(学生時代力を入れたこと)で何を言ったらよいのでしょうか?

(北さん)ガクチカが研究であっても大丈夫だと思います。ただ、自分の研究とマッチした企業なら研究そのものの話をしても構わないのですが、基本そうじゃないと思うので、研究のチームの中での過程など、どういうときに躓いて、それをどういう風に乗り越えたか、人間関係で自分がどんな役割を果たしているのかを言えると良いと思います。これはどこの会社でも応用できるので。

☆研究の結果だけでなく研究の中での行動をいえばいいということでしょうか?

(北さん)そうですね、そういえば伝わると思います。

(小脇さん)私は業種を2~3に絞ってから企業を受けたのですが、幅を広すぎると企業分析が追いつかないのもそうなのですが、それが良いか悪いかは別として、どこの企業でも聞かれることは似たような内容が多いです。その中でも、困難にあったときに自分がどうやって解決したか、その結果がどうであれ、そこから何を学んだか、を言えると面接官は首を縦に振ってくれることが多いです。

☆自己分析とガクチカは少し違いますが、同じようなものだと考えてよいのですか?

(小脇さん)そうですね、そう考えてもらって大丈夫です。

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インタビューはまだまだ続きますが、PART2はここまで。

学生さんの質問と回答も就活の本質に踏み込んだ、深い内容でしたね。

さて、インタビューでも触れられていたように、志望する企業の業務内容と大学・大学院での研究内容がばっちり同じということは、ほとんどありません。

しかしその一方で、研究には、活動内容的にも専門分野的にもいろいろな要素が詰まっていますから、「この会社と自分のやっている研究活動はまったく関係がない」ということも、実はほとんどないんです(つまり、どんな場合でも、何らかの関係はある)。

どんな会社であっても絶対に、専門分野的に何らかの関係があったり、自分がやってきた活動の中でもこの会社だったらこういう部分が評価されるはずだからそこを強調して書いたらいい、というようなことがあります。

ですので、あまり自分の専門分野はこれだから、という理由で、対象の業種・職種を限定してしまう必要はありません。

自分の研究活動と志望企業のあいだにどんな関連性があるか、これは学生さんにはなかなか分からない部分も多いと思いますので、そこは指導教員に相談してみましょう。

どういう企業にエントリーシートを出すのか、どういう企業の面接を受けるのか、それに合わせて、シートの添削や面接の練習を行い、「引き出し」を何パターンか用意するお手伝いをいたします。