オトギリソウ(弟切草)


ここポートアイランドキャンパスにも初夏がやって来ました。

キャンパス内には以前ご紹介したツツジのほかにもいろいろな植物が植えられていますが、この時期はキャンパス正面の左右に黄色いビヨウヤナギが満開です。

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この植物は別名オトギリソウ(弟切草)という物騒な名前でも呼ばれていますが、これは昔、この植物を薬草として鷹のケガを直すのに使っていた兄がこのことを秘密にしていたのに、それを弟が他人に漏らしたために兄が怒って斬り捨てたという伝説からきています。

実際に、この植物の汁は鳥類の病気の特効薬となるそうです。

オトギリソウには生理活性の強い物質が含まれていて、ヨーロッパではこれを食べたヒツジが太陽に当たると病気になってしまうため、そうした病気に強い黒いヒツジが開発され、いまもヨーロッパには黒いヒツジがたくさんいるのだそうです。

生理活性の強い物質は「毒にも薬にもなる」ということで、この植物に含まれる成分を薬として活用できないか、こうしたこともフロンティアサイエンス学部で研究されているテーマの一つです。