サイエンス島の蝉


8月に入っていよいよ厳しい暑さになってきました。

ポートアイランドキャンパスでも、セミの声がうるさいほどです。セミはふつう、成虫になってから長くても1kmほどしか移動しないそうですので、埋め立てて作られた人工島にセミがいるのもちょっと不思議な気がします。これは、おそらく埋め立てに使った六甲山系の土に、卵や幼虫が混じっていたからだろうと思います。

今鳴いている蝉はほとんどがクマゼミですが、私が子供の頃は、関西ではほとんどアブラゼミばかりで、クマゼミやミンミンゼミのような羽が透明のセミを捕まえたら、しばらくはヒーローでした。最近はアブラゼミが減ってクマゼミが増えているような気がしますが、その原因の一つと考えられているのが温暖化だそうです。温暖化はセミの分布だけでなく、生態系にさまざまな影響を与えますのでやはり真剣に考える必要があるのだと思います。
 
kumazemi

シュワシュワというクマゼミの鳴き声は夏の暑さを倍増させるような気がしますが、やがてミンミンゼミの声が優勢になり、ツクツクボウシにかわるころには、キャンパスにもだんだんと秋の気配が漂ってくることでしょう。それまでしばらくの間、猛暑に負けずせっかくの夏を楽しみましょう。