小学生も楽しく実験♪(御影クラッセ)


7月30日(土)は、御影クラッセにて「御影クラッセと甲南大学のコラボ、夏休みサイエンス教室」という小学生向けのイベントが御影クラッセでひらかれました。先週にも簡単に紹介しました。

実験内容は「おいしいお米が光る! 光で見分ける食品の鮮度」でした。

日本は安全な国。よく耳にすることです。治安もそうですが、「食」に関しても世界中から安全と認識されてきました。ところが、数年前に起こった「偽装牛肉コロッケ事件」によってその安全神話も崩壊してしまいました。食品のラベル表示を信用する日本人の気質を悪用した事件でしたが、逆に食に対する検査というものが重要性を増してきました。皆さんも最近は、買い物の時、店頭に並んでいる食品に対しても安全かどうかよく吟味されていることと思います。

食品の鮮度を見分けるのは、古くから伝え聞くことが多くあります。例えば、バナナなどは古くなると黒く着色しますし、桃やメロンも柔らかくなって、変色します。魚は触った感触で弾力が失われ、目が白く濁るなど、人間の五感を駆使すれば、食品の鮮度を見分けることは何とかできます。しかし、日本人の主食である「お米」はどうでしょう? 皆さんはお米の鮮度をどう見分けますか?
身近な食べ物ですが、古くなっても、見た目も臭いも触った感触も違いがなく、鮮度を調べる方法は全く知らなかったりします。

今回の実験では、ルミノール発光という化学反応を利用して、お米の鮮度をルミノール発光の光の強さとして調べました。

新しいお米はよく光り、古いお米の光り方は弱い、それで間接的にお米の鮮度を測る方法ですが、小学生にしてみれば、実験できること、光ることがおもしろいようで、「あっ、光ったよ!」「何分光り続けるんやろ?」など、お米の鮮度のことはさておき、試薬を加えて試験管内が青白く光ること自体が楽しかったようでした。科学の醍醐味は、不思議と思うこと、そして、実験が楽しいと感じることです。これをきっかけに将来の研究者が生まれるとよいものです。

クラッセ2

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(アシスタントとして小学生を指導する学部2回生の澤田さん(左)と石川さん(右))