講義の特徴

キャップ制の導入により履修した科目を深く、しっかり学べる

大学の講義は1回90分授業として、計15回(定期試験を除く)行われます。また、1回の授業に対して予習90分、復習90分が必要とされています。そのため、過多な履修によってそれぞれの講義科目の勉強に支障をきたさないよう、年間の履修単位数に上限が設けられています。履修した科目については、しっかり時間を取り組んでもらおう、というわけです。このような制度を「キャップ制」と呼び、FIRSTでもキャップ制が導入されています。FIRSTにおける各学年で履修することができる最大履修単位数は以下の通りです。

1年次 2年次 3年次 4年次
最大履修単位数 44単位 44単位 44単位 44単位

※FIRSTにおける卒業必要単位数は128単位以上となっています。

※ベーシックキャリアデザイン、理系キャリアデザイン、インターンシップ、エリアスタディーズVはキャップ制の制約を受けずに履修することができます。

キャップ制度は、1年間で履修できる単位数に上限を設ける制度です。単位数が44であれば、履修科目を1年間で44単位以内になるように厳選してカリキュラムを組みます。この制度のない他の学校では、個人個人が好きなようにカリキュラムを組めますが、勉強が追いつかなくなるほど多くの科目を履修する場合もあるので、個々の講義内容をしっかりと身につけることが困難だろうと思います。この制度がある私たちの学部では、その期間に履修する科目を厳選することで、1つ1つの科目に対して時間をかけて勉強することができ、講義内容を納得のいくところまでしっかりと勉強することができます。私自身、この制度のおかけで納得するところまでしっかり勉強できています。やりたいことをとことんやれるこの学部ならではの制度です!

佐々木 菜摘(4期生、兵庫県立加古川東高等学校出身)

クォーター制で専門科目を学ぶ

日本の大学のほとんどは、前期・後期の2学期制(セメスター制)が採用されています。セメスター制では、週1回の講義が15週にわたって開講されます。そのため、4ヶ月にわたって継続的に講義科目を学習し、講義内容を定着させることになります。

FIRSTでは、このセメスター制に加えて、4学期制(クォーター制)を導入しています。クォーター制では1年を4つの期に分け、セメスター制で週1回だった講義を週2回実施します。結果として、同じ15回の講義をセメスター制の半分の2ヶ月で修得することが可能となります。

クォーター制にはセメスター制にはないメリットがいくつもあります。

例えば、このようなことがあります。

  1. 週1回の講義だと、翌週には前の講義で習ったことを忘れてしまうこともしばしばありますが、週2回の講義があるクォーター制だと前の講義内容を覚えているうちに次の講義があるため、試験前に詰め込まなくとも授業内容が定着しやすくなります。
  2. セメスター制で20科目履修した場合、前期、後期の定期試験では10科目ずつ試験を受けならず、それぞれの予習や復習、試験勉強は大変ですが、クォーター制ではその科目が4分割されるため、各期5科目ずつとなり、一つ一つの試験科目に十分な時間を使って勉強を行えます。
  3. 理系の専門科目には、「積み上げ式」と言われる順番に履修して理解を深める科目が多くあります。4科目の積み上げ科目の場合、セメスター制で2年かかるものをクォーター制では半分の1年で修得することができます。これは将来のビジョンが変わった際の履修プランの変更を容易にします。

FIRSTでは、クォーター制が適用される科目を積み上げ式の基礎専門科目に限定しています。それ以外の科目、例えば、英語や、予習やレポート作成に十分な時間を与えた方がよい実験科目は長期にわたって時間をかけ、継続的に履修することが望ましく、従来のセメスター制で開講されています。このように、講義内容や目的に合わせたセメスター制とクォーター制のハイブリッド型の講義スタイルがFIRSTの学びの特徴の一つでもあります。

セメスターでは、週に1回の講義を半年間受講します。一方、クォーター制では、同じ量が1/4年間で終了します。つまり、週に2回講義が開講されているんです。大学の1回の講義は90分で、入ってくる情報量も多いのですが、週に1回だと前回の講義から日にちが空きすぎていて、内容を忘れていることもあります。特に理系の科目は、1回1回の講義に繋がりがあるため、前回の内容を忘れているとその後に続く講義内容全てが分からない…なんてこともしばしば。それを解消してくれるのがクォーター制です。前回の内容を忘れる前に次の講義があるから、講義の繋がりが見えてきます。さらに、仮に2科目を受講した時、クォーター制だと、違う学期に1つずつ試験を受けることができます。1つ1つの講義に集中できるため、学生の立場からすると、これはとってもありがたいシステムです。

源嶋 龍太郎(4期生、兵庫県立三木高等学校出身)

GPA

大学での成績は、出席状況、小テスト、レポート、定期試験等を総合的に勘案して行われます。各科目で設定された成績評価点に対する絶対評価により、各科目は「秀」「優」「良」「可」「不可」の5段階で評価されます。また同時に、総合的な成績を把握するために、科目ごとの成績評価に対する評点(GP:Grade Point)の平均点GPA(Grade Point Average)が用いられます。

成績評価 成績評価点 GP(評点)
90点以上 4
80点以上90点未満 3
70点以上80点未満 2
60点以上70点未満 1
不可 60点未満 0
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