建学の精神(プレゼン演習1)


もうすぐ大学入試シーズンの開幕ですね。受験生のみなさんは最後の追い込みに大変な努力されていることと思います。 

 2月にはまず私立大学の入試がスタート。そして3月には国公立大学の入試が控えています。 

 さて、その私立大学と国公立大学、いろいろ違いがあってどちらを目指したらいいのか受験生の皆さんも迷うところだと思いますが、私立大学には有って国公立大学には無いのが、創設者による建学の精神ではないでしょうか。

 伝統ある私立大学の創設者には、有名な人物が多く、また、有名なだけあって、思想や行動や言葉にも重みのあるものが多い。その思想や行動や言葉が、現代の大学教育にも色濃く反映されている、これが私立大学の特徴であり、また、個々の私立大学に互いに異なる魅力を与えているといえるのではないでしょうか。 

 甲南大学の創設者は、平生釟三郎。

「東京海上保険をはじめとする損害保険業界の近代化に貢献し、川崎造船所の再建を成し遂げて」、「患者本位の治療を施すために甲南病院を設立し」「さらに貴族院議員や枢密顧問官に任ぜられ、」「広田弘毅内閣の文部大臣として、義務教育の年限延長や官学と私学の差別撤廃、それに師範教育の改善を提唱した」(甲南大学ホームページより)という人物です。

 やはり甲南生たるもの、平生先生の「建学の精神」を知っておかねば、というわけで、1年生の授業「プレゼンテーション演習1」では平生先生に関する課題が出されています。

 “ 平生精神のどのようなところが、このフロンティアサイエンス学部で具現化されているか ”

 このテーマについて、調べ、考え、スライド2枚に纏めて2分間のプレゼンテーションを行うのです。

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(プレゼンテーション演習1にて「平生の考え」についてプレゼンをする学生) 

 FIRSTの学生たちが、自分たちの学部と「平生の考え」のあいだにどのような接点を見出したのか。いくつか紹介したいと思います。

 ・「世界に通用する紳士・淑女たれ」
 → 世界に通用する研究をするぞ!

 ・「日本の教育は教えると云ふだけで、ものを考えさせると云ふことはしない」
 → 考える講義、考えさせられる実験の授業を受けています!

 ・「学生時代は一つの思想に偏ること無く広く勉強せよ」
 → 1年次の4つの序論科目でバイオからナノまで広い分野の科学を勉強しています!

 ・「常に備えよ」
 → 万一パソコンにトラブルがあってもレポートの締め切りに遅れないように、早めに準備するよう教えられています!

 ・「個性を尊重して各人の天賦の特性を伸張させる」
 → 少人数制です!

などなど、少し「?」なものをありますが、90年前の「平生の考え」に照らして自分たちの目標や強みを見つめ直すよい機会になったのではないでしょうか。

 改めて考えてみると、「平生の考え」を最もよく具現しているのは、学部のカリキュラムでも制度でもなく、学生たち自身かもしれませんね。